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家族が病気になったときの参拝やお守りの選び方・渡し方とは

2025年08月02日

家族が病気になったときの参拝やお守りの選び方・渡し方とは

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

家族や身近な方が病気になったとき、少しでも良くなってほしいと願うのは、誰しも共通の思いです。

 

そんなときの参拝や祈願について、どのようにすれば良いか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回は、病気回復を願うご祈願「当病平癒(とうびょうへいゆ)」について、その意味やお守りの渡し方などをご紹介します。

 

ご家族や大切な方の回復を願う際の、ご参考にしてください。

 

 

家族が病気になったとき、回復を願う「当病平癒」の祈願

「当病平癒(病気平癒)」とは、現在病気にかかっている本人の病状やけがの回復、治療の効果などを願って行う祈願のことです。

 

「早く良くなりますように」「速やかに治りますように」といった願いを、仏様に届けるための大切なお参りです。

 

当病平癒のご祈願は、ご本人が直接参拝するのが理想ですが、体調などの事情により難しい場合もあります。

 

その場合は、ご家族やご友人などが代理で参拝し、祈願を申し込まれても構いません。

代理参拝の際は、患者様のお名前、生年月日、病気の状況をお伝えください。

 

また、当病平癒はこれから入院や手術を控えている方が、「無事に終えられますように」「安心して過ごせますように」と願い、事前に祈願を受けられることもよくあります。

 

仏様に願いを託し、手を合わせるひとときは、病を抱える方やそのご家族にとって、大きな心の支えとなるでしょう。

 

 

当病平癒を強く願う方のための「護摩祈願」

当病平癒(病気平癒)を願う祈願の中でも、「護摩祈願」はお寺で行われる祈祷法のひとつとして、特に心を込めて強く祈りたいときに選ばれることの多い方法です。

 

燃え上がる炎に願いを託すその祈りのかたちは、病の平癒を真剣に願う多くの方に支持されています。

 

護摩祈願とは?

護摩祈願とは、護摩木という特別な木札を護摩壇の炉で焚き上げることで仏さまに願いを届ける伝統的な祈祷法です。

 

燃え上がる炎には、災いや病を焼き払う力があるとされ、古くから多くの人々に信仰されてきました。

護摩祈願は、ご本人の健康回復を願うのはもちろん、ご家族が「元気になりますように」と想いを込めて祈願されるケースも多くあります。

 

護摩祈願については、こちらのコラムもぜひ参考にしてみてくださいね。

 

護摩祈願(護摩祈祷)の効果や流れとは?村松虚空蔵尊の場合もご紹介

村松虚空蔵尊でも、当病平癒をはじめとするさまざまな護摩祈願を随時受け付けています。

当山の護摩祈願の時間や申し込み方法については、こちらのページをご覧ください。

 

村松虚空蔵尊について

村松虚空蔵尊は、茨城県東海村にある由緒ある寺院です。

 

弘法大師空海によって大同2年(807年)に開山され、日本三体虚空蔵尊の一つとして知られています。

 

知恵や学業、開運、厄除けなどさまざまなご利益があるとされ、多くの方が願いを託しに訪れます。

 

また、「お寺でできる祈願の種類とは?村松虚空蔵尊のご利益もご紹介」では、当山で行っているその他の祈願についてご紹介しています。

ぜひご覧ください。

 

 

当病平癒のお守りの選び方や正しい渡し方

お守り

当病平癒(病気平癒)のご祈願を受けると、お札やお守りをいただくことがあります。

ご本人が参拝できない場合は、ご家族などが代理で祈願を申し込み、お守りを受け取ることも少なくありません。

 

また、お守りだけを受けるケースもあります。

 

当病平癒のお守りの選び方や渡し方についても、あわせてご紹介します。

 

お守りの選び方

「病気平癒」や「当病平癒」と明記されたものを選びましょう。
また、体調を崩されている方や入院中の方へ贈る場合は、枕元やベッド周りにそっと置ける小ぶりなサイズや、ストラップ型など場所を取らないものがおすすめです。

見た目の印象も、受け取る側への配慮として大切な要素です。重々しい雰囲気を避け、やさしい色合いや落ち着いたデザインのものを選ぶと、相手の心にも自然に寄り添うことができます。

さらに、信仰の違いが気になる場合には、「健康を願って気持ちを込めて選んだ」という言葉を添えることで、安心して受け取っていただきやすくなります。

 

渡すタイミングと言葉の添え方

お守りを渡すときは、相手の体調や気持ちに配慮したタイミングを選ぶことが大切です。

 

病状が重いときや気持ちが不安定なときは、無理に手渡そうとせず、そっと枕元に置くなど、様子を見ながら渡すと良いでしょう。

 

言葉を添えるときは、「早く元気になりますように」「そばに置いてもらえたらうれしいです」など、やさしい気持ちが伝わる言葉を選ぶのがおすすめです。

 

「気持ちばかりですが、持っていてくれたらうれしいです」といった一言も、相手に負担をかけず、あたたかい気遣いとして受け取ってもらいやすくなります。

当病平癒のお守りは、ご本人に直接持ってもらうのが基本です。
病室に持ち込める場合は、枕元や手元など、身近な場所に置くと良いでしょう。

もし直接渡すのが難しい場合でも、ご家族が代理で受け取り、ご本人のそばに置いてあげるだけでも、きっと想いは伝わります。

 

 

まとめ

●当病平癒は、病気やけがの回復を願う祈願です。ご本人が参拝できない場合は、ご家族が代理で参拝しても構いません。入院や手術前のご祈願としても選ばれており、仏様に願いを託すことがご本人や家族にとって大きな心の支えになります。

 

●護摩祈願は、炎の力で災いや病を焼き払うとされるご祈祷です。護摩木に願いを込めて焚き上げることで、仏様へ祈りを届けます。ご本人だけでなく、ご家族の思いを託す祈願としても選ばれており、強い願いを込めたいときにおすすめです。村松虚空蔵尊でも当病平癒をはじめとするさまざまな護摩祈願を受け付けています。

 

●お守りを渡す際は、ご本人の体調や気持ちに配慮することが大切です。やさしい色や小ぶりなデザインのものを選び、言葉を添えてやさしく渡しましょう。枕元や身近な場所に置くだけでも、安心感を与え、心の支えとなります。

 

茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、当病平癒をはじめ、十三詣りやお宮参り、節分追儺式などさまざまな年中行事で護摩祈願を行なっています。

 

ぜひご来山ください。