村松虚空蔵尊だより
2025年07月03日
こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。
お寺や神社で祈願をしたあとに、「願いごとが叶ったら、お礼参りに行くべき?」「お礼参りをしたいけれど、時期やマナーがわからない…」と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
お礼参りは、仏様や神様への感謝を伝える大切な機会です。
今回は、お礼参りの意味や時期、参拝方法などをわかりやすくご紹介します。
安産祈願や合格祈願などのあと、いつ行けばいいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
お礼参りとは、願いが叶ったあとに仏様や神様に感謝を伝えるための参拝のことです。
安産祈願、合格祈願、厄除け、商売繁盛などのご祈願を受けた際に、その後の無事や成果を報告し、静かに感謝の気持ちを伝えることが、お礼参りの本来の意味とされています。
必ずしも行わなければならない決まりはありませんが、節目として感謝を形にすることで、気持ちがより整ったり、自分自身の区切りにもなるという方もいます。
お礼参りの時期に決まりはありませんが、一般的には「願いが叶ったら1年以内」が目安です。
具体的には以下のような時期がよく選ばれます。
無事に出産を終えたあと、産後1年以内に参拝するのが一般的です。
お宮参りと同時に行う方も多く、あわせて参拝されるのもおすすめです。
参拝の際は、安産祈願で授かったお守りやお札、腹帯などを納札所へお納めください。
合格発表から1年以内を目安にお参りします。
入学前後や新生活が落ち着いた夏休みなど、余裕のあるタイミングで参拝される方が多く見られます。
厄除けや厄払いを受けてから1年後の節目に行う方が多く、厄年を無事に過ごせたことへの感謝を伝える機会となります。
あわせて「厄が明けた」と気持ちを切り替える区切りにもなります。
お礼参りで大切なのは、「願いが叶ったかどうか」ではなく、「感謝の気持ちを伝えること」です。
例えば、受験で第一志望には届かなかったとしても、その努力を支えてくださった仏様や神様への感謝の気持ちは変わりません。
「別の形で良い方向へ導いてくださった」と感じたなら、その思いを込めてお参りするのが良いでしょう。
厄除けの場合も同様です。
自分では気付かないうちに、大きな災難を避けられていた可能性もあります。
軽いけがで済んだ、失くした財布が無事に戻ってきたというような出来事も、厄除けのご加護かもしれません。
願いが完全に叶わなかった場合でも、「無事に過ごせたこと」や「守っていただいたこと」に感謝する気持ちがあれば、お礼参りはとても意味のあるものです。
お礼参りのように感謝を伝えるだけでなく、お寺には人生の節目や年中行事など、さまざまな目的で訪れることができます。
「お寺ってどんなときに行けばいいの?」と迷われている方は、「お寺はどんな時に行くもの?主な目的や訪れて良いタイミングをご紹介」も参考にしてみてください。
お礼参りには「こうしなければならない」という厳密なルールはありませんが、基本的な参拝マナーや作法を知っておくと、より丁寧な感謝の気持ちを伝えることができます。
ここでは、お寺と神社、それぞれのお礼参りの方法をご紹介します。
お寺でのお参りの方法をご紹介します。
1.山門(大きな門)の前で一礼して入る
2.手水舎(ちょうずや)で身を清める
3.本堂の前に来たら、お賽銭をそっと入れる
4.感謝の気持ちを込めてお祈りし、お祈りのあとに一礼する
お賽銭を入れる際に、銅鑼(どら)のように鳴らす仏具がある場合は、静かに1度鳴らし、合掌します。
参拝時には、願いが叶ったことを具体的に思い浮かべて、「〇〇が無事に終わりました。ありがとうございました」と丁寧に報告すると良いでしょう。
神社での参拝方法も確認しておきましょう。
1.鳥居の前で一礼し、端を通って入る
2.手水舎で清める
3.拝殿の前に来たら鈴を鳴らし、お賽銭を静かに納める
4.二礼二拍手一礼の作法で参拝し、感謝の気持ちを伝える
(神社により異なることもあります)
お寺でも神社でも、お願いをしたときよりも丁寧に、感謝を伝える気持ちでお参りしましょう。
お礼参りには決まった作法やルールはありませんが、知っておくと良いこともご紹介します。
祈願の際に授かったお守りやお札、腹帯、破魔矢などは、お礼参りのときに返納します。
お寺や神社に設けられた納札所に納めると、お焚き上げしていただけます。
お守りやお札は一般的に1年を目安に、感謝の気持ちを込めてお返ししましょう。
お礼参りでは、お賽銭が一般的であり、それだけでも十分に感謝の気持ちは伝わるものです。
より丁寧に伝えたい場合は、のし袋や白封筒に金銭を包み、「御礼」と表書きして名前を添えたうえで、寺務所や社務所で職員に直接渡すケースもあります。
ただし、こうした方法はあくまで一例ですので、ご自身のお気持ちに合わせた形でお参りいただければと思います。
本来はご祈願を受けた同じお寺や神社にお参りするのが理想ですが、遠方などで難しい場合は、近くのお寺や神社に感謝を伝えるのでも構いません。
「別の場所では失礼になるのでは…」と心配される方もいますが、何よりも大切なのは「感謝の気持ちを形にすること」です。
無理に形にこだわるよりも、今できる方法で感謝を伝えましょう。
●お礼参りとは、仏様や神様に願いが叶ったことへの感謝を伝えるための参拝です。お礼参りの時期は祈願から1年以内が目安とされていますが、決まりはありません。たとえ願いが思い通りに叶わなかった場合でも、感謝の気持ちを忘れずにお参りすることが大切です。
●お礼参りには特別な作法や決まりはありませんが、基本的な参拝の流れやマナーを押さえておくと安心です。お寺では山門で一礼し、手水で身を清めてから本堂で合掌します。神社では鳥居で一礼し、拝殿で二礼二拍手一礼の作法で感謝を伝えましょう。遠方で同じ寺社に行けない場合でも、感謝の気持ちを忘れず、行ける場所でお参りすることが大切です。
茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、厄除け・厄払いをはじめ、安産祈願やお宮参り、七五三、十三詣りなどさまざまな護摩祈願を行なっています。
ぜひご来山ください。