村松虚空蔵尊だより
2018年09月21日
こんにちは!茨城県の村松山虚空蔵堂です。
2月3日に厄払いの意味を込めて豆をまく行事の節分。
「子供のころから豆まきを行ってはいるけれども、節分の由来やどうして豆をまくのかはよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は節分の由来や豆をまく意味についてご紹介します。
節分の意味を理解して2月3日はしっかり厄払いを行いましょう!
節分とは元々、季節の分かれ目である立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ前日を指す言葉でした。
本来、節分は年に4回あったのです。
その中でもとくに立春の節分は旧暦で大晦日にあたり、新しい年の厄災を払う伝統行事として発展し、江戸時代以降は「節分」と言うと2月3日の立春の節分の事を指すようになりました。
また、古くから季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると言われ、平安時代には邪気を祓う追儺(ついな)という宮中行事も行われていました。
別名、鬼儺(おにやらい)とも呼ばれています。
この儀式が現代の節分行事のルーツになったと言われています。
節分の豆まきでは家の中や外に大豆をまき、一年の無病息災を願います。
日本では昔から、大豆には邪気を祓う穀霊が宿ると考えられており神事では多く用いられてきました。
大豆をまくのには他にも下記のような理由があると言われています。
・大豆は米よりも粒が大きく、邪気払いの効果が高いと考えられた
・鞍馬山に鬼が出た時に鬼の目に大豆を投げて退治した故事伝説より
・鬼の目(鬼目:まめ)に豆をぶつけて魔を滅する(魔滅:まめ)という語呂合わせから
意外と知らない?! 節分の豆まきの正しい方法をご紹介します。
まいた豆から芽が出てくると縁起が悪い(邪気が芽を出す)ため、芽が出ない炒った大豆を使います。
鬼がやってくるのは夜のため、豆まきは夜に行っていた。
年男や年女は縁起が良いため邪気を祓う効果が高いと考えられています。
また、厄年の人も自身の厄を祓うために豆まきを行うと良いとされています。
これはあくまでも本来の作法のため、家庭で行う際はお子様と一緒にみんなで行っても問題ありません。
鬼とは厄災や邪気の象徴です。
玄関や窓を開けて「鬼は外」と大きな声で言いながら外に向かって豆をまき、すぐに扉を閉めて「福は内」と言いながら部屋の中に豆をまきます。
家の奥にある部屋から順に玄関に向かいながら一部屋ずつ行います。
豆まきの終わりには一年の無病息災を祈りながら数え年の数だけ豆を食べます。
節分では豆まき以外にも古くから伝わる風習があります。
ヒイラギの枝に刺したイワシの頭を玄関に立てる風習です。
ヒイラギのとげが鬼の目を刺す、イワシの匂いが鬼を追い払うと言われています。
節分の夜にその年の「恵方」の方角を向いて太巻きを切らずに丸かぶりすると願い事が叶うと言われています。
元々は関西地方を中心として行われていた風習でしたが、現在では全国に広がっています。
全国各地のお寺や神社では、節分の日には祈祷や豆まきをして今年の厄払いと無病息災を願う節分祭・節分会が行われています。
村松山虚空蔵堂でも毎年2月3日に「節分会追儺(えついな)式」を行っています。
裃(かみしも)姿の年男、年女の方々が護摩祈願を行った後、無病息災・攘災招福を祈願してご本尊の前で豆まきを行います。
日程:2月3日
時間:午前11時、午後3時の2回
申込期限:1月20日 返信ハガキ必着
歳男・歳女:三万円(裃(貸し)、草履、福マス、祝宴つき)
拝観、豆まき参加は無料です。
縁起物の行事ですので、年男・年女以外の方もぜひご参加ください。
・節分は旧暦の大晦日にあたる立春の前日に、新しい年の厄払いをする日本の伝統行事です。季節の変わり目には邪気が生じるとも言われており、平安時代に行われていた邪気払いの儀式「追儺(ついな)」がルーツと言われています。
・節分では穀霊が宿ると言われる大豆をまいて厄災の象徴である鬼を追い払います。年男・年女がまくと厄払いの効果が高いと言われています。その他にもイワシの頭を玄関に立てる、恵方巻を食べるなどの地域ごとの慣わしがあります。
・節分には各家庭以外にも全国各地の神社やお寺で節分祭・節分会が行われています。茨城県の村松山虚空蔵堂でも毎年2月3日に節分会追儺式を行い、無病息災と攘災招福を祈願して護摩祈願と豆まきを行っています。
茨城県の村松山虚空蔵堂は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、七五三をはじめ初詣や十三詣り、節分追儺式など様々な年中行事で護摩祈祷を行っています。