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七五三で親の着物はどんなものを選ぶ?基本やおすすめは?

2019年04月16日

七五三で親の着物はどんなものを選ぶ?基本やおすすめは?

こんにちは!茨城県の村松山虚空蔵堂です。

 

七五三の参拝へ子供が着物で行くのなら、親もぜひ合わせて着物にしてみてはいかがでしょうか。

 

とはいえ、普段あまり着る機会のない着物。

どんな着物がふさわしいのか迷ってしまいますよね。

 

今回は七五三の参拝で着る、親の着物について解説。

どんな着物が適しているのか、避けた方が良い着物はあるのか、父親の着物についてもご紹介します。

 

 

七五三で母親に適している、基本の着物3つのポイント

七五三は子供の健やかな成長を祝い願う日本古来の年中行事。

お寺や神社など仏様・神様のもとへ参拝に行くのですから、普段着ではなく整えた服装でお参りしたいものです。

母親が着物を着る場合、基本的には下記の3つの選択肢になります。

 

訪問着

未婚・既婚問わず着られる準礼装の着物です。

着物全体が大きなキャンパスのように柄が描かれ、着物のつなぎ目をまたいで柄がつながっているのが特徴です。

七五三ほか、卒業式や入学式の付き添い、お宮参り、結婚式などにも着用できるセミフォーマルスタイルとなります。

 

 

付下げ(つけさげ)

訪問着と似ていますが、着物のつなぎ目をまたがずに柄が描かれ、柄も訪問着よりはシンプルなものが多いです。

訪問着よりも格が一段下がりますが、同じように七五三や卒業式や入学式の付き添い、お宮参りなどで着用できます。

結婚式での着用向きかどうかは、着物のデザインや本人の立場によります。

 

 

色無地

黒以外の一色で染められている無地の着物です。

紋無しの色無地はちょっとおしゃれな普段着という位置づけですが、一つ紋を入れると格が上がって準礼装となり、七五三や卒業式や入学式の付き添い、お宮参りなどで着用できます。

また、生地自体に地紋が入っているものもあります。

地紋入りの色無地は華やかで、縁起の良い吉祥文様(きっしょうもんよう)入りは特に慶事に向いているとされます。

 

 

母親の着物、七五三での選び方ポイントや注意点

着物と帯と草履

七五三の付き添いで母親が着物を着る場合、「主役は子供」ということを忘れずに着物を選ぶようにしましょう。

 

子供よりも目立ってしまうような派手な色や豪華すぎる柄は避け、子供を引き立たせるような着物を選ぶのがポイント。

原色のような強い色味より、ピンクや水色、ベージュや紺などの優しく落ち着いた色合いで、控えめな柄の着物がオススメです。

明るい色合いで写真撮影時の顔写りも良くなりますよ。

 

柄は季節に合った植物やお祝い事にふさわしい吉祥柄が配されたものを選ぶのがベター。

七五三の参拝は秋が多いので、秋の植物の紅葉や萩、撫子が描かれたものも良いですね。

複数の季節の植物が描かれている着物を選べば、通年着用することができます。

レンタルではなく購入する場合は、通年着られると様々な行事で活躍できるでしょう。

 

礼装に合わせる帯は金糸や銀糸が入った華やかな袋帯にすると、よりフォーマルな装いとなり良いです。

 

七五三の親の装いとしてオススメではないのは「小紋」です。

小紋とは着物全体に同じ模様が上下の区別なく繰り返し描かれている着物。

普段着・街着という位置づけで正しい礼装にはならないため、もし取り入れるのであれば豪華な帯で華やかさを出すなどコーディネートにひと工夫が必要となります。

お寺や神社への参拝であれば、避けた方が無難でしょう。

 

 

七五三は家族で着物!父親の着物も素敵です

お子様と母親が着物で父親はスーツというパターンが多いですが、両親とも着物で合わせるのも思い出に残って素敵ですよね。

他の行事ではなかなか着る機会のない和服ですが、七五三なら自然と馴染み、またとない写真も残せるでしょう。

 

父親が着物を着るなら、羽織袴がふさわしい装いです。

昔は「黒の紋付」が定番でしたが、現在はそこまでこだわらなくても大丈夫。

ただし、やはり「主役は子供」ですから落ち着いた色柄の羽織袴を選ぶようにしましょう。

濃くて渋い色味や羽二重(艶のある生地)を選ぶとフォーマル度が上がります。

 

また、男性は袴を着用することで礼装・準礼装となります。

着物と羽織だけでもお洒落着の装いにはなりますが、お子様や母親の装いと格を合わせるのであれば袴の着用をオススメします。

 

 

まとめ

・七五三での母親の着物は、「訪問着」「付下げ」「色無地」がふさわしいです。お寺や神社へお参りするので、礼装・準礼装で場に合った装いになるように気を付けましょう。

 

・七五三の主役は子供です。母親の着物は華やかすぎず、子供を引き立たせるような色柄を意識して選びましょう。淡い色合いで季節の植物や吉祥柄が控えめに入っているものがオススメです。着物全体に柄が描かれている小紋は街着の位置づけなので工夫が必要となり、七五三の参拝では避けた方が無難でしょう。

 

・お子様や母親が着物を着るなら、父親もぜひ着物を合わせて着てはいかがでしょうか。父親の着物は羽織袴が礼装。現代では紋の有無や羽織の色はそこまでこだわらなくても良いかと思いますが、こちらも「子供が主役」を忘れず、控えめな色柄の羽織袴を選ぶと良いでしょう。家族そろって着物で参拝や記念写真は思い出になります。

 

 

茨城県の村松山虚空蔵堂は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、十三詣りをはじめ初詣や七五三など様々な年中行事で護摩祈祷を行っています。

 

七五三のご祈祷も通年で受け付けておりますので、ぜひご参拝ください。