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招き猫の置き方とは?挙げている手や色の意味、お手入れ方法も解説!

2022年02月24日

招き猫の置き方とは?挙げている手や色の意味、お手入れ方法も解説!

こんにちは!茨城県の村松山虚空蔵堂です。

 

日本に古くから伝わる縁起物、招き猫。

商売繁盛のために飾る方も多いかと思いますが、運気アップを目指すなら置き場所にも気をつけてみましょう。

 

また、招き猫の色や挙げている手によってもご利益の意味が異なります。

今回は招き猫について、そして招き猫の置き場所やお手入れ方法をご紹介します。

 

 

招き猫の由来とは?挙げている手や色によって意味が違う?

「商売繁盛」のご利益があるといわれる招き猫。

 

招き猫の由来は、実は所説あり正確にはわからないようです。

また、挙げている手や色によっても意味が異なるといわれていますので、一つずつご紹介します。

 

招き猫の由来

「毛づくろいしている猫の様子が福を招いているようだった」「農作物をネズミから守る猫がいる家やお店は商売が繁盛する」といったイメージから、猫と福がつながっていると考えられたようです。

言い伝えが残っている招き猫の発祥に関わるストーリーを2つご紹介します。

 

①落雷から武将を守りお寺を裕福にした招き猫

東京都世田谷区に豪徳寺というお寺があります。

戦国時代に彦根藩の2代目藩主だった井伊直孝が門前で猫に誘われるままにお寺に入ると、急に激しい雷雨になり、井伊直孝は落雷から身を守ることができたといいます。

 

後日、井伊家は菩提所として豪徳寺に多額の寄付を行い、寺は栄えました。

その後、寺を裕福にしてくれた猫は亡くなってしまいましたが、豪徳寺の和尚は猫の冥福を祈るため、猫の姿をかたどった「招福猫児(まねきねこ)」を作りました。

 

これが、招き猫の由来の一つともいわれています。

 

夢に出てきて、おばあちゃんを貧しい生活から救った招き猫

江戸時代、貧しさのあまり愛猫を手放すことになった老婆。

手放した後に夢に出てきた猫が、「自分の姿を人形にして祀れば福が増す」と言い残します。

その言葉の通りに作った人形が実際に評判となり、貧しい生活から抜け出せたそうです。

 

このような背景から、猫は福を呼ぶ動物として猫が飼えないお店や自宅でも猫の恩恵に授かれるように招き猫が普及したといわれています。

 

挙げている手によって招き猫のご利益が違う?

招き猫は、挙げている手によってご利益が異なるといわれています。

 

「右手」を挙げている招き猫は金運を招く

右手を挙げている猫は金運や幸運を招くとされています。

収入を上げたい方や宝くじを当てたい方は、右手を挙げている招き猫を選んでみると良いかもしれません。

 

「左手」を挙げている招き猫は人を招く

左手を挙げている猫は人を招くといわれています。

お客さんにたくさん来てもらいお店を繁盛させたい方や良縁を願っている方は、左手を挙げている招き猫を選んでみましょう。

 

手の高さは福を呼び込む距離を表す

招き猫によって挙げている手の高さが違うことがあります。

 

手を高く頭の方まで挙げている猫は、遠くの運を引っ張ってくるといわれています。

一方で、手を低い位置でちょこんと挙げている猫は、近くの運を引っ張ってくるといわれています。

 

宿泊業など遠方からいらっしゃるお客さんを求めるなら手を高く挙げている招き猫を、飲食店や商店街など近所の人にたくさん来てほしい人や近くで良縁を求めているなら手を低く挙げている招き猫を選んでみてはいかがでしょうか?

 

色によるご利益の違い

白色の招き猫を見かけることは多いと思いますが、実は色のバリエーションがあり、それぞれの色で意味が異なるとされます。

  • ・白:開運、全体的な運気向上
  • ・黒:家内安全、厄除け
  • ・黄・金:金運、出世
  • ・赤:健康運、無病息災
  • ・ピンク:恋愛運
  • ・青:交通安全

 

どのような運気をアップさせたいか考え、招き猫の色を選ぶのもよいかもしれませんね!

 

 

招き猫の置き場所はどこがいい?

招き猫のある部屋

招き猫は人がよく訪れる場所が大好きです。

店舗に飾る場合は店先、自宅では玄関やリビングなど、人目に付きやすいところに置くのがおすすめです。

 

玄関に置く場合は、靴などをきちんと並べて整理整頓を心がけ、招き猫を玄関に向かって正面を向くようにすると、外からの福を呼び込みやすいともいわれていますよ。

 

また、掃除をして空気のきれいで明るい空間に招き猫を置いてあげましょう。

 

反対に、人気の少ない場所、掃除していない場所、散らかった部屋に招き猫を置くのは避けるようにしてくださいね。

そのような場所だと運を運ぶのが難しくなるようです。

 

招き猫の色別におすすめの置き場所

先述の通り、招き猫には色の種類によってご利益が変わりますが、色ごとに置き場所を変えるとさらに運気アップが期待できるといわれています。

色別に良いとされる方角は以下の通りです。

  • ・白(開運、全体的な運気向上):北西の方角
  • ・黒(家内安全、厄除け):北、南西の方角
  • ・黄・金(金運、出世):西の方角
  • ・赤(健康運、無病息災):東の方角
  • ・ピンク(恋愛運):東、南西の方角
  • ・青(交通安全):東の方角

 

ぜひ、置き場所にも気を配りさらに運気アップを目指してみましょう!

 

招き猫を向けるおすすめの方向

玄関に置く場合は、正面外側に向けると良いとされていますが、「財方位」という考えに基づくと、必ずしも招き猫を向ける方向は家の外側が適しているわけではないようです。

 

財方位とは玄関の向きによって決まる、金運UPの方角です。

玄関の向きと財方位の関係を下記に示します。

  • ・玄関の向き 北 →財方位 東・西南
  • ・玄関の向き 北東→財方位 東南
  • ・玄関の向き 東 →財方位 北・西南
  • ・玄関の向き 東南→財方位 東・西南
  • ・玄関の向き 南 →財方位 東南
  • ・玄関の向き 西南→財方位 西
  • ・玄関の向き 西 →財方位 北・東
  • ・玄関の向き 西北→財方位 東・南

 

招き猫を財方位に向けるのも良いですが、玄関正面に向かって背中を向けるように招き猫を置くと不自然に感じることも。

そのような場合は、財方位を気にしすぎず、自分が気持ち良いと感じる向きに招き猫を置いてあげましょう。

 

 

招き猫のお手入れ方法は?

招き猫はほこりが溜まらないように、乾いた布で拭き綺麗にお手入れしてあげましょう。

大切に扱うことで愛着が湧きますし、猫と同じように頭やお腹を撫でてあげることで、招き猫も居心地が良いと感じ運気を運んでくれるかもしれません。

 

最近では、昔ながらの陶磁器製のものだけではなく、さまざまな素材で作られた招き猫がありますので、素材に合わせてお手入れをすることが大切です。

陶磁器製は柔らかい布でほこりを拭けば良いですが、木製や革製はカビが繁殖してしまう可能性がありますので湿気には注意してください。

 

また、縁起物である招き猫のご利益は2、3年といわれています。

古くなったり、割れたりした場合はそのまま置いておくと、本来の力が発揮できずに運気が下がってしまうことも。

 

今までのご利益に感謝し、新しい招き猫をお迎えしてくださいね。

 

 

まとめ

●招き猫の由来は、「毛づくろいしている猫の様子が福を招いているようだった」「農作物をネズミから守るネゴがいる家やお店は商売が繁盛する」といったイメージから、猫と福がつながっています。招き猫の挙げる手は、右手は金運を、左手は人を招くとされています。

 

●招き猫は人がよく訪れる場所が大好きなので、店舗では店先、自宅では玄関やリビングなど人目に付きやすいところに置くのがおすすめ。また、置き場所は掃除をして空気のきれいな明るい空間を保ちましょう。招き猫は色の種類によってご利益が変わるともいわれ、色ごとに置き場所を変えると、さらに運気アップが期待できます。玄関に置く場合は、正面外側に向けるか、財方位に基づいて玄関の向きと招き猫を向ける方向を合わせましょう。

 

●招き猫はほこりが溜まらないように、乾いた布で拭き綺麗にお手入れします。招き猫のご利益は2~3年といわれていますので、古くなったり、割れたりしてしまった場合は、新しい招き猫をお迎えしましょう。

 

茨城県の村松山虚空蔵堂は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、十三詣りをはじめお宮参りや七五三、節分追儺式など様々な年中行事を行っています。

 

また、村松山虚空蔵堂の虚空蔵菩薩は、日本では古くから商売繁昌のご利益があると信仰されてきました。

商売繁昌護摩祈願を通年行なっておりますので、ご都合の良い日にいつでもお越しくださいね。