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初詣はお寺と神社どちらに行く?参拝やマナーの違いとは

2019年08月24日

初詣はお寺と神社どちらに行く?参拝やマナーの違いとは

こんにちは!茨城県の村松山虚空蔵堂です。

 

一年の始まりのお正月にお寺や神社へお参りに行く初詣。

皆さんはいつもお寺と神社のどちらへ行っていますか?

 

初詣は、お寺と神社のどちらへ行っても問題ありません。

どちらでも大丈夫な理由や、それぞれの参拝方法やマナーの違い、初詣に行くお寺や神社の選び方についてご紹介します。

 

 

初詣はお寺と神社、どちらでも大丈夫?その理由とは

新しい年の始まりにお寺や神社に参拝をする初詣。

仏様や神様に昨年一年を無事に過ごせたことの感謝を伝え、今年一年もまた無事に過ごせるようにお願いをする行事です。

 

初詣はお寺と神社のどちらに参拝しても問題ありません。

お寺に参拝した場合は仏様に、神社に参拝した場合は神様に新年のご挨拶をすることになります。

もちろん両方にいっても大丈夫!

 

明治時代以前はお寺と神社を厳密な区別をせず、ともに信仰の対象とする「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の考え方が基本でした。

 

お寺と神社が明確に区別されたのは明治時代からのことで、意外と最近の話なのです。

 

 

お寺と神社、初詣の参拝方法やマナーの違いとは

手水舎で手を清める

お寺と神社での初詣の作法は似ている部分と異なる部分があります。

 

特に参拝の作法が少し異なりますので間違えないようにしましょう。

それぞれのマナーや参拝方法の違いを、順序ごとにご紹介します。

 

敷地に入る時

お寺の敷地に入る際には山門という大きな門を、神社の敷地に入る時には鳥居の下をくぐって入ります。

どちらも通る前には軽く一礼をし、お寺では敷居を踏まずにまたいで通ります。

参道の中心は仏様や神様の通り道といわれています。

真ん中ではなく左右の端を歩くようにしましょう。

 

 

手水で手を清める

参道を進むと手水舎(手水場)という水場があり、参拝前に手を清めることができます。

お清めの作法はお寺も神社も共通です。

 

①右手で柄杓を持って水をすくい、左手に水をかけて清める

②左手に柄杓を持ち替え、同様に右手を清める

③再度右手に柄杓を持ち替え、左手に水を少量ためて口をすすぐ

④柄杓を縦にして柄杓の持ち手部分に水をかけて清めます

 

 

参拝

お寺と神社の参拝方法の大きな違いは、お参りの際に手を叩くか・叩かないかという点です。

 

お寺の参拝方法

参道の途中に線香を供える香閣がある場合は、線香の煙を浴びて体を清めます。

線香を購入してお供えすることもできます。

 

本堂の前まで来たらまずは賽銭箱にお賽銭をそっと入れます。

銅鑼のような鳴らす仏具がある場合は静かに1度ならし、合掌しながら心のなかで仏様へ感謝と祈願の言葉を述べます。

 

 

神社の参拝方法

本殿の前ではお寺と同様にお賽銭をそっと入れ、鈴を入れます。

神社での参拝は「二礼二拍手一礼」(神社によります)です。

深く2回お辞儀をし、大きく2回手を叩いてから手を合わせたまま心の中で神様にご挨拶をします。

最後に1回深くお辞儀をして参拝終了です。

 

 

初詣のお寺・神社の選び方、毎年同じでいい?変えてもいいの?

お寺や神社はたくさんありますが、お正月に初詣で参拝する先はどう選べばよいのでしょうか。

 

まずお寺の場合、自分の家が檀家となり、代々お世話になっているお寺(菩提寺)があるのならそのお寺へ参拝しましょう。

神社の場合は地域の守り神である氏神様へ、つまり家の近くの神社です。
このように菩提寺、もしくは氏神様が参拝先の基本となります。

 

有名なお寺や神社などにも参拝したいという場合は、菩提寺や氏神様へ参拝してから行くとよいでしょう。

複数箇所に初詣に行くのは全く問題ありません。

 

また、基本の菩提寺や氏神様以外のお寺・神社は毎年変えても大丈夫。
その年の恵方(縁起の良い方角)にある神社仏閣を参拝する「恵方参り」も、毎年参拝先が変わる参拝先の選び方の一つです。

 

菩提寺や氏神様を参拝したあとで、さまざまな神社仏閣を参拝するのも楽しいかもしれませんね。

 

 

まとめ

・昨年一年の感謝と新しい年の幸せを祈る初詣は、お寺と神社のどちらに参拝しても問題ありません。明治時代以前はお寺と神社は明確に区別されず、どちらもともに信仰の対象とされていました。

 

・お寺、神社での参拝方法は似ている部分も多くあります。一番大きく違うのは参拝の際に手を叩くか・叩かないかという点です。お寺では手を叩かずに静かに合掌、神社では「二礼、二拍手、一礼」(神社による)で手を叩いて参拝します。

 

・初詣ではお寺の場合は菩提寺へ、神社の場合は近所の氏神様の元へ参拝するのが基本ですが、他の有名なお寺や神社に参拝しても問題ありません。その年の恵方にある神社仏閣へ参拝する「恵方参り」という参拝方法もあります。

 

 

初詣にはぜひ村松山虚空蔵堂へ。

茨城県の村松山虚空蔵堂は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、十三詣りをはじめ初詣や七五三など様々な年中行事で護摩祈祷を行っています。