村松虚空蔵尊だより
2026年08月28日

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。
家族や自分自身の健康を願う「健康祈願」や、長寿を祝う「長寿祈願」を受けたことはありますか?
還暦や古稀などの節目を迎えたときに、お寺や神社にお参りされる方も多いのではないでしょうか。
今回は、健康祈願と長寿祈願について、それぞれの背景や年祝いの節目、祈願を受ける際に知っておきたいことをご紹介します。
健康祈願とは、今まさに健康な方が、これからも変わらず元気でいられるようにと願う祈願です。
似た言葉に「病気平癒」がありますが、こちらは現在病気を患っている方の回復を願うもので、健康祈願とは対象が異なります。
健康祈願は決まった節目があるわけではなく、季節の変わり目や体調が気になるとき、初詣など、思い立ったときに受けられることが多いです。
一方、長寿祈願は、長く元気に生きられることを願う祈願のことです。
健康祈願とは異なり、還暦や古稀といった年祝いの節目にあわせて受けることが多いのが特徴です。
ただし年祝いの参拝時期に決まりはなく、誕生日や敬老の日、お正月など、家族が集まりやすいタイミングで受ける方が多いです。
地域によっては6月1日に年祝いの参拝をする慣わしも見られますが、現在は本人の誕生日にあわせて受ける方も増えています。
健康祈願・長寿祈願ともに、自分自身のために受ける方もいれば、離れて暮らす親御さんやご祖父母さまを想い、代わりにお参りされるご家族もいます。
長寿祈願に関わる年祝いには、それぞれ呼び方の異なる節目があります。
代表的なものをご紹介します。
還暦:数え年61歳
古稀:数え年70歳
喜寿:数え年77歳
傘寿:数え年80歳
米寿:数え年88歳
卒寿:数え年90歳
白寿:数え年99歳
百寿:数え年100歳
還暦は、生まれた年の干支に60年でひとまわりして戻ることにちなんだ呼び方です。
古稀は、中国の詩人による「人生七十古来稀なり」という一節にちなんだ呼び方とされています。
ちなみに長寿祝いの装いには、年齢ごとに異なる色が用いられる習わしもあります。
還暦では、赤いちゃんちゃんこや頭巾を身につけてお祝いする光景がよく知られていますが、これは生まれた年の干支に還ることから、魔除けの意味を持つ赤が選ばれてきたためです。
古稀や喜寿を迎える頃には、古くから高貴な色とされてきた紫を装いに取り入れる方もいます。
さらに年を重ねた米寿では、実りを思わせる黄色や金色にゆかりがあるとされ、お祝いの品にもこうした色合いが選ばれることがありますよ。

お寺での参拝には、神社とは異なる独自の作法があります。事前に流れを押さえておくと、当日も慌てず、心を落ち着けて仏様に向き合えるでしょう。
境内へ足を踏み入れる前に、山門の手前で合掌し、一度頭を下げます。
仏様のいらっしゃる場所へお邪魔させていただくという気持ちで、一礼してからくぐりましょう。
このとき、門の敷居を踏まないようまたいで進むのが古くからの作法です。
参道は中央を避け、端のほうを歩きながら手水舎へ向かいます。
境内に入ったら、手水舎(ちょうずや・てみずや)に立ち寄り、参拝前に手と口を清めます。
作法の詳細は以下のコラムもご参考にしてください。
手水舎で行う手水のやり方は?行う理由やマナーもご紹介
本堂の前まで進んだら、賽銭箱にお賽銭をそっと納めます。
勢いよく投げ入れるのではなく、静かに入れるのがマナーです。
本堂の軒先に鰐口(わにぐち)という仏具が吊るされている場合は、一度だけ静かに鳴らします。
神社の鈴と同じように、「お参りに参りました」と仏様へお知らせする意味があります。
胸の前で両手を合わせ、静かに合掌します。お寺では神社のように拍手は打ちません。
まず心の中で自分の名前と住所を告げ、日ごろの感謝を伝えてから、具体的な願いごとを伝えましょう。
健康祈願であれば、一例ですが「日々健やかに過ごせておりますことに感謝いたします。これからも家族ともども、病気やけがなく元気に過ごせますよう、どうかお力添えをお願いします」というように伝えると、気持ちが整理しやすいでしょう。
長寿祈願であれば、こちらも一例ですが「還暦を迎えることができました。ここまで無事に過ごせましたことに感謝申し上げます。これからも健やかに、長く元気に過ごせますよう、お見守りください」というように、節目を迎えたことへの感謝を伝えると良いでしょう。
祈り終えたら、深く一礼して本堂を後にします。
より丁寧に祈願を届けたい場合は、「護摩祈願」を受ける方法もあります。
護摩祈願とは、壇を設けて護摩木を焚き、その炎に願いを託して祈る祈祷です。
護摩の火は仏様の智慧を、護摩木は人の煩悩を表すとされ、木を焼くことで願いごとが清められ、成就に近づくと考えられています。
受付所で申込書に記入し祈祷料を納めると、僧侶による読経とともに護摩が焚かれ、祈祷を受けることができます。
関東で健康祈願や長寿祈願を考えている方は、茨城県東海村にある村松虚空蔵尊にもぜひお立ち寄りください。
村松虚空蔵尊は、平安時代初期の大同2年(807年)に、弘法大師空海によって創建されたお寺です。
無病延命や諸願成就などのご利益もあり、護摩祈願を通して健康祈願や長寿祈願をはじめとする、さまざまな願い事をご祈願いただけます。
護摩祈願は毎日行っており、事前の予約は不要です。
護摩祈願受付所にてお申し込みいただけます。
ご祈祷を受けた後は、本堂内で護摩の煙を受けることもできます。
開運や健康のご利益があるといわれていますので、お時間のある方はぜひお受けください。
境内を巡りながら健康長寿を祈願したい方には、「長寿・健康祈願コース」もおすすめです。
魔除け・病気除けを司る鍾馗霊神をお参りしたのち、真言宗の根本仏である大日如来をお祀りする三重塔へと向かうコースで、ご自身はもちろん、お子さんやお孫さんなど、ご家族の健康を願う方にもぴったりです。
また、当山の境内には、本堂(大摩尼殿)をはじめ、三重塔、奥之院(多宝塔)、仁王門、開運堂、安産地蔵尊など、さまざまな見どころがあります。

春には桜、夏には蓮の花が咲き、秋には境内の木々が美しく色づき、参拝者の目を楽しませてくれます。
健康祈願や長寿祈願をきっかけに、歴史あるお寺の境内をゆっくり巡りながら、大切な人と過ごす時間を持ってみてはいかがでしょうか。
●健康祈願は、決まった節目があるわけではなく、季節の変わり目や体調が気になるときなど、思い立ったときに受けられます。長寿祈願は、還暦や古稀などの年祝いの節目にあわせて受けることが多い祈願です。
●年祝いには還暦、古稀、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、百寿といった節目があり、それぞれに呼び方の意味があります。還暦の赤、古稀・喜寿の紫、米寿の黄色や金色など、装いに用いられる色にもゆかりがあります。
●お寺での参拝には、山門での一礼から手水舎での清め、お賽銭、鰐口、合掌までの独自の作法があります。より丁寧に願いを届けたい場合は、僧侶による護摩祈願を受ける方法もあります。
●茨城県東海村の村松虚空蔵尊では、護摩祈願を通して健康祈願・長寿祈願をお受けいただけます。境内を巡る「長寿・健康祈願コース」もありますので、事前予約不要ですし、ぜひ一度ご来山ください。
茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、初詣をはじめ、厄除けやお宮参り、節分追儺式など様々な年中行事で護摩祈願を行っています。
ぜひご来山ください。