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厄年に出産しても大丈夫?厄除け・安産祈願についても解説

2025年06月08日

厄年に出産しても大丈夫?厄除け・安産祈願についても解説

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

妊娠や出産を控えた年がちょうど厄年に重なると、不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

「厄年に出産すると何か影響があるの?」「厄払いは必要?」といった疑問を抱くのも自然なことです。

 

今回は、女性の厄年の基礎知識から、厄年における出産にまつわる考え方、そして厄除けや安産祈願の方法まで、わかりやすくご紹介します。

 

妊娠中は気持ちが揺らぎやすい時期だからこそ、少しでも安心して過ごせるよう、ぜひ参考にしてください。

 

 

厄年とは?女性の厄年の基本からおさらい

「厄」とは、災い・病気・事故などの不運を指し、「厄年」とは、そうした災いが起こりやすいとされる年齢のことです。

 

古来、厄年は精神的・肉体的に変化が起きやすい人生の節目にあたる年齢とされ、慎重に過ごすべきといわれてきました。

 

女性の大きな厄年は、数え年(生まれた年を1歳とする数え方)で以下の年齢とされています。

・19歳
・33歳
・37歳
・61歳

 

特に33歳は「大厄」と呼ばれ、ほかの厄年よりも注意が必要だとされています。

また、厄年の前年を「前厄」、翌年を「後厄」と呼び、この3年間は気をつけて過ごすようにと伝えられています。

 

厄年に科学的な根拠はありませんが、社会的・身体的な変化が重なる人生の節目にあたる年齢です。

そのため、心身ともに疲れやすく、病気や事故などが起こりやすい時期ともいえるでしょう。

 

だからこそ、厄年は自分をいたわり、心と体を整えるきっかけとして前向きに過ごすことが大切です。

 

厄年だからといって、大切な決断や行動を全て控える必要はありません。

例えば厄年の引っ越しについては「厄年に引っ越しはしても良い?不安を解消する厄年の話」を参考にしてください。

 

 

厄年に出産すると厄落としになる?

「厄年に出産すると厄落としになる」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

これにはさまざまな解釈がありますが、多くの地域では「赤ちゃんが母親の厄を払ってくれる」とされており「厄年の出産はむしろ縁起が良いこと」と考えられています。

 

出産という命を授かる大仕事は、心身のエネルギーを大きく使うもの。

この大きなライフイベントを無事に乗り越えることで、自然と厄が落ちると考えられているのです。

 

一部の地域では「男の子を出産すると厄落としになる」「女の子を出産すると厄が移る」といわれることもあるようです。

これは、男児の誕生が特に喜ばれていた時代背景に由来するとされますが、明確な根拠はないため、あまり気にする必要はありません。

 

大切なのは、赤ちゃんの性別に関わらず、出産という喜ばしい出来事を前向きに受け止めること。

厄年を不安に思うより、新しい命の誕生を素直に喜び、心身ともに健やかに過ごすことを大切にしましょう。

 

もし厄年が気になるようでしたら、安産祈願にあわせて厄除けや厄払いを受けるのもおすすめです。

厄除けや厄払いを受けることで不安を取り除き、心穏やかに過ごせるでしょう。

 

体調が優れない場合などは、ご家族による代理祈願も可能です。

詳しくは、「厄除け・厄払いはいつまでに受けるべき?代理や喪中でも出来る?」もご覧ください。

 

 

出産前に厄除け・厄払い・安産祈願をするなら知っておきたい知識

厄年に出産を控えている方には、心の不安をやわらげるためにも、厄除けや厄払い、安産祈願を受けることをおすすめします。

 

ここでは、それぞれの祈願の違いについてご紹介します。

 

厄除けと厄払いの違い

厄除けは​​基本的にはこれからの一定期間、新しい厄を遠ざけるために祈祷してもらいますが、すでについた厄を落とすことも目的の一つです。
厄祓いも、厄除け同様に新しい厄を遠ざけることを第一の目的として行います。

 

どちらも共通した意味合いを持ちますが、一般的には、お寺では「厄除け」、神社では「厄払い」と呼ばれています。

 

お寺と神社での祈願の違い

厄除け・厄払いは、お寺と神社のそれぞれで特徴や祈りのスタイルに違いがあります。

・お寺: 護摩祈願と呼ばれる、炎を使って厄を焼き払う伝統的な祈願
・神社: 神職による祝詞の奏上や玉串奉奠(たまぐしほうてん:榊の枝を神前にささげて、感謝や願いを伝える)を通じて、災いを払い加護を願う神事

 

炎には強い浄化の力があるとされ、お寺の護摩祈願は「災厄を燃やして払う」といった非常に力強いご利益があるとされています。

 

厄除けや厄払いを受けたあとは、お守りを正しく持ち歩き、仏様や神様のご加護を身近に感じながら過ごすことが大切です。

 

お守りの正しい持ち方については、「厄除け・厄払いに効果的、正しいお守りの持ち方は?」も参考にしてください。

 

祈願を受ける時期

厄除けも厄払いも明確な時期は定められていませんが、1月1日から2月3日(節分)までの期間に受ける方が多いです。

 

これは、旧暦では「立春」が新しい年の始まりとされていたことに由来し、その前日となる節分までに厄を払い、新たな一年を清らかに迎えるという考え方が今も広く受け継がれているからです。

 

また、安産祈願は妊娠5カ月目(16〜20週)に入った最初の「戌の日」に行うのが一般的です。

戌の日とは十二支の「戌」にあたる日のことで、12日に一度めぐってきます。

犬はお産が軽く、多産なことから、「安産の象徴」とされ、古くから妊婦さんがこの日に祈願を受ける風習が続いています。

 

ただし、いずれの祈願も大切なのはご本人の体調やお気持ちです。

厳密な日にこだわる必要はありませんので、無理のないタイミングで、安心して受けられる日を選ぶことをおすすめします。

 

村松虚空蔵尊では、護摩祈願による厄除けや安産祈願を行っております。

炎の浄化の力で災いを払い、虚空蔵菩薩のご加護のもと、ご家族の健康とお子さまの健やかな誕生をお祈りいたします。

 

ご体調やご事情によりお越しいただくのが難しい場合でも、お札やお守りは郵送での授与も承っておりますので、どうぞ安心してご相談くださいね。

 

 

まとめ

●厄年とは、人生の節目にあたる年齢で、災いが起こりやすいとされる時期です。女性の厄年は19歳、33歳、37歳、61歳にあたり、特に33歳は「大厄」とされます。一般的に、厄年の前後1年の「前厄」「後厄」を含めた3年間が気をつける時期とされています。科学的根拠はないものの、心身の変化が重なる時期のため、慎重に過ごすと良いでしょう。

 

●厄年の出産は「赤ちゃんが厄を落としてくれる」と考えられ、むしろ縁起が良いとされています。不安な場合は、安産祈願とあわせて厄除け・厄払いを受けると心穏やかに過ごせるでしょう。

 

●厄除けは未然に災いを防ぐ祈願、厄払いはすでにある厄を払う祈願です。お寺では護摩祈願、神社では祝詞と玉串奉奠が行われます。厄除け・厄払いは正月から節分まで、安産祈願は妊娠5カ月目の戌の日に受けるのが一般的ですが、ご自身の体調や都合に合わせて、無理のないタイミングで祈願を受けることが大切です。

 

茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、厄除けをはじめ、安産祈願やお宮参り、七五三、十三詣りなどさまざまな護摩祈願を行なっています。

 

ぜひご来山ください。