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厄除け・厄払いに効果的、正しいお守りの持ち方は?

2021年05月07日

厄除け・厄払いに効果的、正しいお守りの持ち方は?

こんにちは!茨城県の村松山虚空蔵堂です。

 

仏様・神様の御加護を授かるべく、お寺・神社を訪れた際に手にする機会が多い「お守り」。

 

全般的な厄除け・厄払いはもちろんのこと、合格祈願や家内安全、交通安全など明確なお願いごとのためにお守りを持つことも。

お守りには、より効果の高まる持ち方や扱い方の注意点があります。

 

今回は「正しいお守りの持ち方」と題し、厄除け・厄払いを中心に、的確な恩恵にあやかれるためのポイントについてご紹介します。

 

 

厄除け・厄払いとは?厄落としとは違うの?

「厄除け」「厄払い」「厄落とし」という言葉を耳にする機会も多いとは思いますが、それぞれに違いがあることはご存知でしょうか。

基本的に厄という災いがあり、人々を厄から遠ざけることを指す言葉ですが、それぞれで意味が少々異なります。

 

厄除け

主に寺院で行う祈祷のこと。

基本的にはこれからの一定期間、新しい厄を遠ざけるために祈祷してもらいますが、すでについた厄を落とすことも目的の一つです。

 

厄払い

主に神社で行うお祓いのこと。

厄除け同様に新しい厄を遠ざけることを第一の目的として行います。

 

厄落とし

こちらは、すでについてしまった厄を落とし、清らかな心身を持って厄を遠ざけることが目的です。

寺院・神社での祈祷やお祓いのほかに、あえて新しいことを厄年に行い、それを成功させることで厄を除ける・祓うというお祭りや風習も存在します。

 

 

大きく分けると「厄除け・厄払い」が予防、「厄落とし」が対策といったところでしょうか。

厄年の年齢に災難が降りかからないように行うことが多いですが、それ以外でも悪いことから身を守るためにご自身で気になったタイミングで行うと良いでしょう。

 

 

厄除け・厄払いのお守りやお札の効果とは

厄除けや厄払いのご祈祷・ご祈願のために寺社に伺うと、お守りやお札を手にすることができます。

 

このとき寺院・神社には「お守り代」や「お札代金」という表現をせず、「お布施代」や「初穂料」といった形で納めます。

あくまで仏様・神様のご加護を賜るためのものであることが、うかがい知れるでしょう。

 

お守りやお札は、ただ拝受すれば願いが叶うというものではありません。

参拝時にご自身の置かれている状況を仏様・神様にご報告したのち、それぞれの願いに向けて精進したあかつきに、お力添えをいただくといった形の方が近いでしょう。

 

ただ、明確に願いごとがある「祈願成就」のお守りやお札とは少々異なり、厄除け・厄払いの場合は、厄から遠ざけてもらうことが願いとなります。

 

そのため、なにか一つの目的に向けて努力するというよりは、心穏やかに日々を過ごし、その平穏な日々が一日でも長く続くよう厄災を遠ざける効果が期待されます。

 

 

厄除け・厄払いのお守りの正しい持ち方や置き方を知ろう

お守りと四つ葉のクローバー

厄除け・厄払いのお守りはどのように持つのが良いのでしょうか。

基本的にはお守りは肌身離さず、それらの目的が果たされる場所では特に日の目を見るようにするのが理想です。

 

例えば、交通安全ならETCやカギに飾ったり(ドライブレコーダーやバックミラーは運転上支障が出るのでおすすめしません)、学業成就であればペンケースに入れたりとわかりやすいのですが、厄除け・厄払いのお守りだと迷ってしまう人も多いかもしれませんね。

 

一般的には、バッグやお財布など普段よく持ち歩くものと一緒にすると良いでしょう。

スマホやパソコン、タブレットのケースや小物ポーチなどに付けている方を見かけますが、汚れないように配慮されていれば、こちらの方法で問題ありません。

 

また、気を発する場所として「心臓に近い部分」が一番効果的とされるため、紐を通して首にかけて身に着けたり、ジャケットの内側のポケットに入れておくのもおすすめです。

 

 

普段から物をあまり持ち歩かない方やお守りとともにお札も拝受した場合はどうしたら良いのでしょうか。

 

その場合は、仏壇や神棚があればそこに置きます。

もしなければ、タンスの上など風通しが良く普段から視界に入る場所に白い敷紙を置き、その上に祀ります。

 

定期的に掃除をし、手を合わせましょう。

 

 

厄除け・厄払いのお守りの持ち方や扱い方に注意点はある?

厄除け・厄払いのお守りをどのように扱うかで、厄災が軽減するかどうかが深く関わってくると考えられています。

 

よく聞かれる疑問や、扱い方の注意点についてもご紹介します。

 

複数持っていても大丈夫?

ときには寺院で1つ、神社で1つ、友人から祈願成就のお守りをもらった…といったように、お守りを複数手にすることもあるでしょう。

複数持っていても、普段からきちんと保管したうえで自身も正しい扱い方をしていれば問題ありません。

 

古くは「仏様・神様が喧嘩する」という声も耳にしましたが、仏様・神様はそんな心の小さなことをおっしゃりません。

ただし、複数持っていることでぞんざいな扱いをするなら、1つに絞ったほうが良いかもしれませんね。

 

なお、例外として生前対立していた武将などを祀っている場合は、持ち合わせないように配慮したほうが得策です。

 

厄除け・厄払いのお守りに期限はある?

食品のように明確に有効期限があるわけではないものの、仏様・神様から授かったご加護も日々厄災を除けているうちにそのお力が弱まってくる可能性があります。

また、愛用しすぎて外袋が汚損してしまうこともあります。

 

できるだけ、一年に一度は寺院・神社でご祈祷やお祓いをしてもらうとともに、古いお守りは返して新しいお守りを拝受しましょう。

 

お守りの正しい返し方とは?

原則的としては、お守りをいただいたお寺や神社に返納します。

昨今では直接参拝に行けない方のために、インターネットを介してお守りを拝受することも可能になっています。

 

お守りをいただいたお寺や神社へ行くのが難しい場合は、近くに同じ宗派のお寺や神社がないか確認してみましょう。

ない場合は、近くのお寺・神社で対応してもらえるか確認するか(一部「古札収所」「古札受付」を設けて他の宗派のものも受け付ける寺院・神社もあります)、最初に拝受した場所へ郵送で返せるか確認しましょう。

 

なお、寺院・神社の方針により無償となるところと、お焚き上げ料が必要なところがあります。

 

そのほか避けるべき扱い方とは

お守りは仏様・神様の分身として扱い、決してぞんざいに扱わないことが大切です。

スマホにお守りをぶら下げるところまでは良いものの、それをお尻のポケットに入れるのは仏様・神様を踏みつける可能性があり、失礼に当たります。

 

また、大切だからとしまい込んでしまうのもよくありません。

持ち歩けない場合も、常に確認できる高いところに置くのが最善です。

 

そのほか、ペンケースなど汚れそうなところにしまう場合は、懐紙などにくるんでからしまいましょう。

 

 

まとめ

●厄除け・厄払いは厄がつくことを予防、厄落としはすでについた厄を落とすこと。

お守りは主に厄除け・厄払いのご加護を賜ることを目的としています。

 

●お守りはただ持っていれば願いが叶うのではなく、日々自身でも努力をして穏やかに過ごすことでそのご加護を高めるために持ち歩きます。

 

●お守りはできるだけ肌身離さず、もしくは日々使用するものと一緒に持ち歩きます。

難しい場合は部屋の高いところに敷紙を置き、祀ります。

 

●お守りは複数持っていても問題はなく、正しく保管して正しく返納できるかの方が重要です。

厄除け・厄払いのお守りはできる限り1年単位で新しいものを拝受するのがおすすめです。

 

 

厄除け・厄払いはぜひ茨城県の村松山虚空蔵堂へ。

茨城県の村松山虚空蔵堂は、平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、十三詣りをはじめ七五三やお宮参り、節分追儺式など様々な年中行事で護摩祈祷を行っています。

護摩木札・交通御守の郵送受付も対応していますので、お気軽にお問い合わせください。