村松虚空蔵尊だより
2022年11月20日
こんにちは!茨城県の村松山虚空蔵堂です。
赤ちゃんが無事に生まれて来てくれるようにと、安産祈願を計画される方は多いでしょう。
初めての妊娠の場合、いつ、誰とどこへ安産祈願に行けばいいのかと疑問も出てきますね。
今回は安産祈願はいつ、誰と行くものなのか、お参りの流れや必要な持ち物、服装についてご紹介します。
安産祈願に戌の日が良いとされる理由もお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
母子の健康を願う安産祈願。
具体的にどのようなものなのでしょうか?
安産祈願とは、母子ともに健康に出産できるようお寺や神社でご祈祷してもらうこと。
体調が落ち着いて安定期に入る妊娠5カ月ごろに行われるのが一般的です。
安産祈願は日本に古くからある風習で「帯祝い」とも呼ばれることもあります。
これは、帯には妊婦さんのお腹を守る大切な役割があり、安産祈願の際には帯も一緒にご祈祷を受けるためです。
安産祈願は妊娠5カ月目の最初の戌の日に行くのが良いとされています。
戌の日とは12日ごとに訪れる日付の干支のこと。
戌(犬)は出産が軽く、子沢山であることから、昔から「安産の守り神」として親しまれてきました。
そのため、安産祈願は戌の日が縁起が良いとされ、それが昔からの慣習として伝わったといわれています。
安産祈願は赤ちゃんとお母さんの無事を祈る大切な日。
そのため、戌の日以外に安産祈願を行っても良いのかどうか、不安になる方も少なくないでしょう。
結論からいうと、戌の日にこだわらず、他の日に安産祈願を行っても問題ありません。
妊娠5カ月といえば、安定期に入ったとはいえ、体調がすぐれないこともある時期です。
お母さんとお腹の赤ちゃんの体調を最優先して日程を選びましょう。
ちなみに、戌の日だけでなく、同じく子沢山の意味を含む「子の日」や「酉の日」も安産祈願に適しているといわれています。
スケジュールを立てるときの参考にしてくださいね。
一昔前までは妊婦さんとその実母が一緒にお参りすることが一般的でしたが、現在では特に決まりはありません。
天気や体調が良い日に妊婦さんが1人でお参りしたり、両家の両親とご夫婦の6名で来られたりと、ご家庭によってさまざまです。
ご夫婦2人でお参りを計画されている方も多いかもしれませんね。
ご夫婦2人のみの場合、スケジュールを合わせやすく、当日の体調に合わせて臨機応変に対応できるのがメリットです。
もちろん、妊婦さんの体調がすぐれない場合は代わりに旦那様や両親が代理でご祈祷を受けることも可能です。
スケジュールや体調に合わせて都合の良い方法を選んでくださいね。
安産祈願はどこで行うのか、お参りでは実際どのような流れで行うかもお伝えします。
安産祈願の場所に特に決まりはなく、どこのお寺や神社へお参りしても構いません。
中には安産祈願で有名なお寺や神社もあるので、そこで祈願するのも良いでしょう。
ただ、有名なお寺や神社の場合、戌の日には多くの妊婦さんが安産祈願に訪れ、混み合う可能性があります。
混雑を避けたい場合は、自宅近くのお寺や神社でのお参りがおすすめです。
安産祈願には予約が必要な場合もあるので、事前に確認しておくと安心ですよ。
一般的に安産祈願は次のような流れで行われます。
お寺や神社に着くとまず、受付を済ませ、安産祈願を申し込みましょう。
この時に「初穂料」をお渡しします。
「初穂料」とは仏様や神様にお供えするお金のことです。
安産祈願の「初穂料」の相場は5,000円から1万円。
お寺や神社によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
ご祈祷の開始時刻はあらかじめ決まっているお寺や神社が多いです。
その時刻になるまで待合室で待ちましょう。
ご祈祷はおよそ20分〜30分程度のことが多いです。
場所によってはお守りやお札、腹帯などの授与品を受け取ります。
安産祈願は特にむずかしいことはありません。
気負わずにリラックスして当日を迎えましょう。
村松山虚空蔵堂でも安産祈願を行っております。
腹帯をお持ちいただければ腹帯にもご祈祷しておりますので、どうぞご来山ください。
安産祈願の際に必要な持ち物やふさわしい服装を確認しましょう。
安産祈願の際に必要な持ち物は次のとおりです。
事前に準備しておきましょう。
初穂料を前もって用意しておくと安心して当日を迎えることができます。
お寺や神社によっては腹帯をいただける場合と、持参した腹帯にご祈祷していただく場合があるので、事前に確認しておきましょう。
手提げ袋は授与品を持ち帰る際に準備しておくと便利です。
なお、村松山虚空蔵堂では腹帯の授与は行っておりません。
あらかじめ購入の上、ご来山ください。
安産祈願の服装にこれといったルールはありません。
そのため、どのような服装でも構いませんが、お寺や神社で行う行事のため、あまりにカジュアルすぎる服装は避けたほうが無難でしょう。
妊婦さんにおすすめなのはマタニティワンピースです。
妊娠5カ月といえば、少しずつお腹が目立ち始めるころ。
マタニティワンピースならお腹を締め付けることなく、フォーマルにまとまります。
冬の場合はタイツを履くなどして、冷え対策をしてくださいね。
男性も私服で構いませんが、半ズボンやサンダルというような格好は避けた方が良いでしょう。
困った時には、スーツなどフォーマルな服装を選ぶと安心です。
●安産祈願は日本に古くからある赤ちゃんとお母さんの健康な出産を願う祈願。妊娠5カ月を迎えた頃の戌の日に行うのが一般的です。安産祈願を戌の日に行うのは戌(犬)が、昔から「安産の守り神」として親しまれているためです。安産祈願は妊婦さんの体調を最優先して、スケジュールを立てましょう。
●安産祈願を誰とどこで行うか明確な決まりはありません。妊婦さん1人で行く場合、両家の家族と行く場合と家庭によりさまざま。妊婦さんの体調がすぐれない場合は、代わりに旦那様や両親が代理でご祈祷を受けることも可能です。
●参拝するお寺や神社も安産祈願で有名なところでも、自宅の近くでも構いません。妊婦さんの体調や都合に合わせて決めましょう。
●安産祈願の際は、お寺や神社によっては腹帯をいただける場合と、持参する場合があるので、事前に確認しておきましょう。服装は、サンダルや半ズボンなどのあまりにカジュアルな服装は控えた方が無難。妊婦さんの場合はお腹をしめつけないマタニティワンピースがおすすめです。
茨城県の村松山虚空蔵堂は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、安産祈願をはじめお宮参りや七五三、十三詣りなど、さまざまな護摩祈祷を行っています。
ぜひご来山ください。