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車のお祓いの初穂料はどのくらい?納め方や車のお祓いの流れも

2023年04月30日

車のお祓いの初穂料はどのくらい?納め方や車のお祓いの流れも

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

交通祈願として車へのお祓いを検討されている方もたくさんいらっしゃるでしょう。

当山では「事故は車ではなく運転手が起こすもの」、「祈願者自身が交通事故に遭わないように」という考えのもと、車のお祓いではなく、運転されるご自身とご家族へ向けた交通安全祈願を行っています。

 

これはもちろんほかのお寺や神社が行っている「車のお祓い」を否定するものではありません。

 

当山にも車のお祓いに関するお問い合わせをいただくこともあり、「車のお祓いの初穂料(はつほりょう)っていくら程度?」や「どのようにお渡しするの?」、また「車のお祓いは具体的にはどのような流れなの?」と疑問を持たれる方も少なくないかと思います。

 

そこで今回は、車のお祓いの初穂料の相場や知っておきたいマナー、車のお祓いの流れを一般論的な視点からご紹介します。

車のお祓いを検討している方はぜひ参考にしてください。

 

 

車のお祓いの初穂料の相場はどのくらい?

まず、車のお祓いについて確認しましょう。

 

車のお祓いとは?

車のお祓いとは、交通安全を祈願して車と運転手が受ける、お寺や神社によるお祓いのことです。

 

わたしたちの生活に欠かせない車。車は便利であると同時に危険も持ち合わせており、運転は常に安全への注意が必要です。

たとえ運転手が安全運転を心がけていても、思いもよらない形で事故に巻き込まれる可能性もあります。

車のお祓いはそのような大きな災いが起こらないよう、安全を願って行われます。

 

車のお祓いは必ず必要? いつ行けば良い?

車のお祓いは必ずしなくてはいけないものではありません。

しかし、日常生活に突然降りかかる可能性のある交通事故を仏様や神様のご加護をいただき、防ぎたいと思う気持ちは自然のこと。

車のお祓いを受けることで「お祓いをしたから大丈夫」という精神的な安定を得ることができるでしょう。

また、仏様や神様の前で改めて誓うことで、安全運転への意識の向上も期待できます。

 

そのため義務ではありませんが、少しでも気になるのであれば、車のお祓いや運転手の交通安全祈願を受けることをおすすめします。

 

車のお祓いをいつしていただくかは特に決まりはなく、ご自身の都合の良いときを選んで構いません。

とはいっても「では、いつ行けばいいのか?」と思われる方もいるかもしれませんね。

実際には次のようなタイミングでお祓いをされる方も多いです。

参考にしてはいかがでしょうか。

  • ・車が納車されたとき
  • ・年始めの1月や年度初めの4月
  • ・免許更新のとき
  • ・車検のとき
  • ・事故や故障が続いたとき

 

基本的に車のお祓いの際には六曜を気にする必要はないとされています。

六曜とは、日にちの吉凶を占う指標のこと。

「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つがあり、「大安」が縁起の良い日とされています。

車のお祓いはどの日に受けても構いませんが、もし縁起を重視するなら、「大安」にお祓いを受けるのも良いでしょう。

大安の日はお寺や神社が混雑する可能性があるため、事前の予約をおすすめします村松虚空蔵尊では予約の必要はなく、当日の受け付けで問題ありません。。

 

車のお祓いに行くおすすめのタイミングについては「車のお祓いはいつする?タイミングや流れ・マナーを確認」でくわしく説明しています。

ぜひ参考にしてください。

 

初穂料とは?

初穂料とは、ご祈祷やお祓いなどをしていただいたお寺や神社へお渡しする謝礼です。

車のお祓いをしていただいた際も初穂料をお渡しします。

 

「初穂」とは「その年に収穫された最初のお米」のこと。

かつての日本では、農業が生活の中心にあり、感謝の気持ちと次の年の豊作の願いを込めて、その年の農作物を神様へ捧げる風習がありました。

 

しかし地域や季節によっては初穂が手に入らないこともあるため、時代とともに感謝の気持ちを表すものが農作物からお金に変化しました。

 

車のお祓いの初穂料の相場は?

車のお祓いの際の初穂料の相場は5,000~10,000円。

お寺や神社によって異なる場合や、お祓いの際にいただくお札やお守りにより初穂料の金額が変化することがあります。

 

お寺は神社によってはあらかじめ初穂料が決められているところもあるため、事前に電話やWEBサイトで確認しておくと安心です。

 

 

車のお祓いの初穂料はどうやって納める?

車

車のお祓いの初穂料のマナーや初穂料を納めるタイミングについて確認しましょう。

 

のし袋のマナー

初穂料をお渡しする際、財布から直接お金を取り出すのはマナー違反。

のし袋や白い封筒に入れてお渡ししましょう。

のし袋は文具店やスーパー、コンビニなどで手に入ります。

 

初穂料は仏様や神様への感謝の気持ちを表すもの。

前もって用意したという気持ちが伝わるよう、事前に準備しておくと良いですね。

 

のし袋を選ぶ際には水引きが紅白の蝶結びになったものを選びましょう。

表書きには上に「御初穂料」と書き、下に「名前」を書いてください。

中袋がある場合は中袋の表中央に大きく金額を書き、裏面左下に住所と名前を記入します。

中袋がない場合は、のし袋の裏側に住所と金額を書きましょう。

 

初穂料を納めるタイミングは?

初穂料は一般的に祈祷の申込用紙と一緒にお渡しすることが多いです。

お寺や神社によってお渡しするタイミングは異なるため、事前に参拝するお寺や神社のWEBサイトを確認したり、直接問い合わせたりしておくと安心ですよ。

 

お祓いの前なら「お納めください」、お祓いのあとなら「ありがとうございました。こちら、初穂料です」と一言添えてお渡ししましょう。

 

 

車のお祓いの流れとマナーも知ろう

車のお祓いの流れとマナーについても確認しましょう。

 

車のお祓いの流れ

お寺や神社に着いたら、指定の駐車場へ駐車します。

 

その後、受付で車のお祓いを申し込みます。

お寺や神社によっては事前予約が可能なところと当日の受付のみのところがあるため、事前に確認しておきましょう。

初穂料をお渡しするのはこの申し込みのタイミングのことが多いです。

 

車のお祓いではまず、ドライバーがお祓いを受け、その後、車のお祓いを行うのが一般的な流れ。

そのあとにお守りやお札の授与品などを受け取ります。

 

車のお祓いのマナー

車のお祓い際に知っておきたいマナーを確認しましょう。

 

服装

車のお祓いの際の服装は特に決まりません。

しかし、あまりにカジュアルな服装や露出の多い服は避けた方が無難です。

仏様や神様に対して失礼のない服装を心がけましょう。

 

ふくさ

のし袋はふくさと呼ばれる布に包んで持ち歩くのがマナーの一つ。

ふくさがあれば、のし袋を傷めることなく、初穂料をお渡しすることができます。

 

ふくさの色には意味があり、えんじなどの暖色系は慶事の際に、紺や灰色は弔事の際に用いられます。

紫色のふくさは慶事にも弔事にも使えるため、まだ持っていないなら紫色のふくさを1枚、用意しておくことをおすすめします。

 

ふくさは百貨店や呉服店、文具店などでも購入できますが、もし用意が難しいときや忘れてしまったときは、大判のハンカチでも代用可能です。

 

 

まとめ

●お寺や神社で安全祈願のために車のお祓いを受けた場合は、その謝礼として初穂料をお渡しします。車のお祓いの初穂料の相場は5,000円〜10,000円ですが、お祓いの際にいただくお札やお守りにより金額が変化したり、お寺や神社によってはあらかじめ金額が決まっていたりするため、事前に確認しておくと安心です。

 

●初穂料は一般的に受付の際にお渡しします。初穂料はのし袋か白い封筒に入れてお渡しするのがマナーです。のし袋を選ぶ際には水引きが紅白の蝶結びになったものを選びましょう。

 

●車のお祓いはまず、受付で申し込みその後、ドライバーと車がそれぞれお祓いを受けるのが一般的な流れです。服装に特に決まりはありませんが、あまりにカジュアルなものや露出の多いものは避け、仏様や神様に失礼のない服装を心がけましょう。のし袋はふくさに包んで持ち歩くのがマナー。まだ持っていないなら慶弔両用の紫色のふくさを1枚、用意しておくことをおすすめします。

 

冒頭でもご説明した通り、当山では「車自体へのお祓い」は行っておりませんが

虚空蔵菩薩のご加護をいただき、車両の適切な整備と、おだやかな心で運転していただけるよう、交通安全祈願を随時行っています。

 

車両を新しくした際、または年に1回、ご自身とご家族の交通安全を願ってご祈願されることをおすすめいたします。

 

くわしくは交通安全祈願ページをご覧ください。

 

当山、茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、安産祈願をはじめお宮参りや七五三、十三詣りなど、さまざまな護摩祈祷を行っています。

 

ぜひご来山ください。