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厄年に贈る縁起の良い贈り物とは?意味やお返し、厄除けの方法まで解説

2025年05月07日

厄年に贈る縁起の良い贈り物とは?意味やお返し、厄除けの方法まで解説

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

厄年を迎えた大切な方への贈り物を探していらっしゃいませんか?

 

「厄年だから何か贈りたいけど、どんなものが良いのかわからない…」という声をよく耳にします。

 

厄年は人生の節目とされ、古くから災いが起こりやすい年と考えられてきました。

そのため、縁起物を贈ってお守り代わりにする風習があります。

今回は、厄年の意味やおすすめの贈り物、その由来、お返しのマナーまで、わかりやすくご紹介します。

 

 

厄年とはどんな年?

厄年の「厄」は「災難や病苦などの災いごと」を意味し、災いに見舞われやすいとされる年齢です。

 

厄年は数え年(生まれた年を1歳とする数え方)で数えます。

地域によって多少の違いがありますが、一般的に以下の年齢が厄年とされています。

・男性:25歳・42歳・61歳
・女性:19歳・33歳・37歳・61歳

 

この年の1年間を「本厄」といい、精神・肉体ともに変化の大きな節目にあたる年齢であり、古くから注意して過ごすべきだとされてきました。

また、本厄の前年を「前厄」、翌年を「後厄」と呼びます。

 

それぞれ以下のような意味の年だとされています。

・前厄:運気の下がる兆しが現れる年
・後厄:厄が薄れていくが、まだ注意が必要な年

 

そのため、前厄・本厄・後厄の3年間は、気を付けて過ごすようにと伝えられています。

 

厄年には科学的な根拠があるわけではありません。

しかし、厄年とされる年齢は、就職・結婚・出産・退職など、社会的・身体的な変化が重なりやすい人生の節目にあたります。

 

このような背景から、精神的にも肉体的にも疲れやすく、不慮の事故やけが、病気などが起こりやすい時期ともいえるでしょう。

だからこそ、厄年を「単なる迷信」と捉えるのではなく、自分をいたわり、心と体を整える良い機会と考えて前向きに過ごすことが大切です。

 

 

厄年に渡す厄除けの贈り物は何が良い?お返しは?

ネックレス

厄年を迎えた方には、「これからも元気に過ごしてほしい」という気持ちを込めて、縁起の良い品を贈る習慣があります。

 

ここでは、厄除けとしておすすめの贈り物と、その意味について詳しくご紹介します。

 

 

厄除けにおすすめの贈り物とその意味

厄年に選ばれる贈り物には、それぞれ厄除けの意味が込められています。

以下が厄年の方へおすすめの贈り物です。

 

長いもの

古くから、厄年には「長いもの」を贈ると良いとされています。

これは「長寿」や「健康が長く続きますように」という願いが込められているためです。

また、「縁が長く続くように」「災いから長く守られますように」という意味もあるため、厄年の贈り物として定番のアイテムとなっています。

 

【男性におすすめのアイテム】

・ネクタイ
・ベルト
・パスケース(ストラップ付き)

 

【女性におすすめのアイテム】

・ネックレス(特に真珠)
・帯
・スカーフ

 

【男性にも女性にもおすすめのアイテム】

・マフラー
・長財布

 

 

厄年のおすすめの長い贈り物については「厄年に長いものを贈られると良いのはなぜ?おすすめアイテムもご紹介」もご覧ください。

 

 

七色のもの

七色のものには、仏教や日本の伝統的信仰において「七難を退け、七福を招く」という意味があるとされています。

 

特に厄年には、七色を身につけることで災いを払い、幸運を引き寄せるとされるため、お守り代わりの贈り物として人気があります。

見た目も華やかで、心も明るくなるような贈り物です。

 

【男性におすすめのアイテム】

・七色の糸が織り込まれたネクタイ
・七色ライン入りの財布
・カラフルなパスケース

 

【女性におすすめのアイテム】

・真珠のネックレス
・カラーストーンのブレスレット
・七色の小物(ポーチ、ストールなど)

 

【男性にも女性にもおすすめのアイテム】

・七色のお守り
・七色の開運数珠
・レインボーカラーのタオルセットや雑貨

 

真珠の光は角度によってオーロラのように変化し、「七色のもの」として、幸福と調和を象徴してくれるでしょう。

 

厄年の贈り物におすすめの七色のものについては「厄除けに七色のものが良いとされる由来、七色の種類をご紹介」も参考にしてください。

 

うろこ模様や青海波などの文様のもの

「うろこ模様」は蛇や龍などの神聖な生き物を連想させ、災厄から身を守る力があるとされてきました。

 

また、「青海波(せいがいは)」は穏やかな波がどこまでも続くように、平和な暮らしが長く続くことを願う縁起の良い文様です。

厄年の節目にふさわしい、優しく強い意味を持つ贈り物になります。

 

【男性におすすめのアイテム】

・うろこ模様の名刺入れ
・青海波文様のハンカチ
・青海波文様があしらわれたネクタイやベルト

 

【女性におすすめのアイテム】

・青海波文様のポーチや風呂敷
・うろこ模様のがま口財布

 

【男性にも女性にもおすすめのアイテム】

・うろこ模様入りの和柄タオルセット
・青海波などの伝統文様をあしらった扇子や手ぬぐい
・うろこ模様や青海波がデザインされた陶器・湯呑み

 

健康を気遣うもの

厄年は体調の変化が起こりやすい時期でもあります。

そのため、健康を気遣う実用的な品を贈るのも、気持ちのこもった選択です。

「元気でいてね」という願いが伝わる贈り物は、どんな方にも喜ばれます。

 

【男性におすすめのアイテム】

・マッサージ器
・健康管理グッズ(万歩計、血圧計など)
・アロマディフューザー

 

【女性におすすめのアイテム】

・バスソルトや入浴剤セット
・ハーブティーのギフト
・ヘルスケア雑貨(ブランケット、冷え対策グッズ)

 

【男性にも女性にもおすすめのアイテム】

・人間ドックや健康診断のギフト券
・健康食品・栄養補助食品
・癒しグッズ(アイピロー、温熱シートなど)

 

厄除けの贈り物をもらった場合のお返しについて

厄除けの贈り物をいただいた場合、厄が明けたタイミングで「内祝い」としてお返しをするのが一般的です。

感謝の気持ちを込めて、日用品やお菓子など、相手に気を遣わせない実用的な品を選ぶと良いでしょう。

 

地域によっては、厄除け=「赤」のイメージから、小豆を使った和菓子や赤飯を贈る風習もあります。

 

のし紙は、紅白の結び切りを使用し、表書きには以下のような言葉が一般的です。

・厄除け内祝
・厄払い内祝
・内祝

 

 

厄除けはどう行う?

厄年には科学的根拠はありませんが、不安を感じる方も少なくありません。

そんなときは、お寺や神社で厄除け・厄払いのご祈祷を受けることをおすすめします。

 

ご祈祷を受けることで、安心して心穏やかに一年を過ごせるでしょう。

 

厄除けとは?

厄除け・厄払いとは、不幸や災難を避けるために、神仏に祈祷をしていただくことです。

 

一般的には、1月1日から2月3日(節分)までの期間に行う方が多いですが、それ以降でも受けることは可能です。

 

旧暦では立春が新しい年の始まりとされていたため、「節分までに厄を払って新たな一年を迎える」という考え方が現代にも伝わっています。

 

ご祈祷の際に授与されるお札やお守りは、神棚や目線より高い清潔な場所に丁寧にお祀りするのが習わしです。

 

日々手を合わせ、感謝の気持ちを込めて過ごすことで、厄除けのご加護を深くいただけるとされています。

 

代理祈願も可能

仕事や育児、体調不良などでご本人が参拝できない場合は、ご家族による代理祈願も可能です。

お名前と生年月日を正確に伝えれば、代理でも問題なくご祈祷を受けることができます。

 

ただし、代理での祈祷はあくまでご家族など、親しい関係の方に限られるのが一般的です。

また、代理を受け付けていない寺社もありますので、事前にご確認いただくと安心です。

 

代理でお札やお守りを授かった場合は、ご本人にお渡しして、神棚などに丁寧にお祀りしてもらいましょう。

 

厄年のご祈祷については、「厄除け・厄払いはいつまでに受けるべき?代理や喪中でも出来る?」も参考にしてください。

 

 

まとめ

●厄年は、災難や病気などに注意すべきとされる人生の節目の年齢です。男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳・61歳が厄年とされています。厄年に科学的根拠はないものの、心身に変化の起こりやすい年齢であるため、自分をいたわる良い機会と捉え、前向きに過ごすことが大切です。

 

●厄年の方への贈り物は、長寿や魔除けの意味が込められた「長いもの」「七色のもの」「うろこ模様や青海波文様のアイテム」「健康グッズ」などが縁起物として喜ばれます。贈り物をいただいた方は、厄が明けたタイミングで日用品やお菓子などを「内祝い」としてお返しするのが一般的です。のし紙には紅白の結び切りを使用し、感謝の気持ちを添えましょう。

 

●厄年に不安を感じる場合は、お寺や神社での厄除け・厄払いのご祈祷を受けることをおすすめします。1月〜節分までに行う方が多いですが、それ以降でも可能です。ご祈祷でいただくお札やお守りは、清浄な場所に丁寧にお祀りしましょう。本人が参拝できない場合は、ご家族による代理祈願も可能です。

 

茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、厄除けをはじめ七五三やお宮参り、節分追儺式などさまざまな護摩祈祷を行なっています。

 

ぜひご来山ください。