村松虚空蔵尊だより
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2022年08月31日
こんにちは!茨城県の村松山虚空蔵堂です。
赤ちゃんにとって初めての大きな行事となるお宮参り(誕生初詣り)。
いろいろと準備することがありますが、中でもあまり馴染みのない「初穂料(はつほりょう)」の準備に不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなお宮参りに必要な初穂料についてご紹介します。
初穂料の相場や玉串料との違い、お渡しするときの注意点やマナーについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
お宮参り(誕生初詣り)とは、赤ちゃんが誕生したこととこれからの健やかな成長を祈って行われる伝統的な行事。
一般的に生後1カ月程度のころに行われるため、お宮参りが赤ちゃんと初めての外出になるという方も多いです。
お宮参りの準備をする際に頭を悩ませるもののひとつが「初穂料(はつほりょう)」。
あまり馴染みがないため、どうしたらいいか分からないという方も多いはず。
まずは、「初穂料」とは何なのかを確認しましょう。
初穂料のほか、当日までに準備しておいた方が良いことについては下記のコラムもご参考ください。
初穂料とは、ご祈祷やお祓いなどをしていただいたお寺や神社へお渡しする謝礼です。
そもそも「初穂」とは、「その年に初めて収穫されたお米」のこと。
稲作などの農業が生活の中心であった日本では、感謝の気持ちと次の年の豊作の願いを込め、その年に取れた農作物を神様に捧げる風習がありました。
現代では、感謝の気持ちを表すものが「お米」から「お金」へと変化し、お寺や神社にご祈祷やお祓いをお願したときには、「初穂料」としてお渡しすることが一般的になっています。
お金でお渡しすることになっても、「初穂料」の意味は変わりません。
仏様や神様への感謝の気持ちをもってお渡ししましょう。
初穂料としてお包みする金額は「お気持ち程度」とされることも多く、相場が分かりづらいもの。
一般的には、5,000円〜10,000円程度が初穂料の相場とされています。
例えば、赤ちゃんと両親だけでご祈祷を受けるなら5,000円程度、ご祈祷のあとにお守りやお札などの縁起物をいただいたり、両家の祖父母もそろってご祈祷を受けたりする場合は、10,000円程度を納める方が多いです。
中にはあらかじめ初穂料が決められているお寺や神社もあります。
事前に参拝するお寺や神社のWebサイトや電話などで確認しておきましょう。
昔のお宮参りは父方の祖父母と行くことが多く、初穂料は父方の祖父母が支払うのが一般的でした。
しかし、最近のお宮参りは、誰が参列しても構わず、支払いにも特に決まりはありません。
赤ちゃんの両親や母方の祖父母が支払うのもよく見られる光景です。
初穂料は誰が支払っても構いませんが、支払う人は前もって決めておきましょう。
当日に支払う人を決めるとなると時間がかかり、もめごとにつながる可能性もあります。
誰が支払うかだけでなく、金額も事前に相談しておくとスムーズです。
玉串料は「たまぐしりょう」と読み、神様を祭る儀式の際に神前に供える謝礼を意味します。
そもそも玉串とは、榊(さかき)などの木の枝に、紙垂(しで)や木綿(ゆう)を麻で結んで下げたもの。
神道の行事で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
玉串の由来は古事記とされていますが、玉串も初穂と同じように、ご祈祷などの際に感謝を込めて神様へお供えするものです。
初穂料も玉串料もどちらも「神様への感謝を込めた捧げもの」。
そのため、どちらも宮参りにふさわしく、どちらを使っても構いませんが、お守りやお札をいただく際には、初穂料のほうが一般的。
これからお宮参りの用意する場合は、初穂料で用意することをおすすめします。
玉串料はご祈祷や七五三、結婚式のような慶事だけでなく、神式での葬儀や通夜などの弔意を表明する場合にも用いることができます。
一方、初穂料は感謝の意味合いが強いため、弔事の場合には用いません。
初穂料にはいくつかの注意点があります。
ここからはお宮参り(誕生初詣り)の初穂料を渡すときの注意点やマナーについて確認しましょう。
初穂料をお支払いする際、財布から裸のお金を取り出してお渡しするのはマナー違反。
のし袋や封筒に包んでお渡しします。
のし袋の表側には中央上段に「初穂料」、下段に「名前」を書きます。
「初穂料」ではなく「御布施」「御祈祷料」としても構いません。
名前は赤ちゃんの名前を書くのが一般的。
読み間違うことがないよう、赤ちゃんの名前にはふりがなをつけておくと安心です。
文字は筆や筆ペンを使って書きましょう。
裏面の左下には金額、住所、氏名を書きます。
金額は後から数字を書き加えられないよう、大字(だいじ)を使って書くことをおすすめします。
大字とは「壱、弐、参、萬、」などの漢数字での記載方法です。
包むお札の向きにも気をつけましょう。
のし袋を表にして取り出した時に、お札の人物が印刷されている面が見えるように入れるのがポイント。
また、のし袋は必ずふくさに包んで持ち歩くのがマナー。
ふくさの色には種類がありますが、お宮参りでは赤、朱色などの暖色のふくさがおすすめです。
なお、紫のふくさであれば、慶事、弔事どちらでも使うことができます。
初穂料の水引は、紅白で蝶結びのもの。
蝶結びの水引は何度も結び直せることから、何度あってもめでたいとされるお祝い事に用いられます。
お宮参りは何度あっても喜ばしい行事のため、蝶結びの水引を選びましょう。
一方、結び切りの水引はNG。
結び切りは結婚や快気祝いなどの繰り返しを避けたいお祝い事に用いられます。
万が一、のし袋がない場合は白封筒で代用することができますが、文房具店やスーパーなどで簡単に手に入るため、購入しておくことをおすすめします。
初穂料に関する他のマナーも確認しましょう。
初穂料は新札である必要はありませんが、できればシワのないきれいなお札が望ましいといわれています。
お宮参りは突発的な出来事ではなく、初穂料は仏様や神様への感謝の気持ちを表すもの。
前もって用意する時間もあるため、きれいなお札を用意しておくと安心です。
初穂料をお渡しするタイミングは祈祷前か祈祷後。
一般的に祈祷前に祈祷の申込用紙と一緒にお渡しすることが多いです。
渡すタイミングが分からない場合は、参拝するお寺や神社のWebサイトを確認するか、事前に聞いておくと安心です。
祈祷前ならば、「お供えください」、祈祷後ならば「ありがとうございました。こちら初穂料です」などの言葉を添えてお渡ししましょう。
●お宮参りの初穂料の相場は5,000円〜10,000円程度です。お寺や神社によっては金額が決まっているところもあるため、事前に確認すると安心です。初穂料は誰が支払っても構いませんが、お宮参りをスムーズに行うためには誰が支払うか事前に決めておくのがおすすめ。玉串料も神様への感謝を表す捧げ物のため、お宮参りに用いることもできますが、初穂料のほうが一般的です。
●初穂料はお財布から裸の状態で渡すのではなく、のし袋に入れてお渡しするのがマナー。のし袋は紅白の蝶結びの水引のものを選び、ふくさに包んで持ち歩きましょう。のし袋の表には「初穂料」や赤ちゃんの名前、裏には金額や住所を筆で記入します。赤ちゃんの名前にはふりがなをつけておくと、読み間違いを防ぐことができます。
茨城県の村松山虚空蔵堂は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、お宮参りをはじめ安産祈願や七五三、十三詣りなど様々な護摩祈祷を行っています。
ベビールームのご用意もございますので、ぜひ安心してご来山くださいね。