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お宮参りの小物の種類と意味を解説!付け方や用意する方法も

お宮参りの小物の種類と意味を解説!付け方や用意する方法も

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

お宮参りは、赤ちゃんの健やかな成長をお祈りする日本古来の行事です。

 

お宮参りには、伝統的な小物を使ってお祝いする習わしがあることをご存じですか?

お宮参りで使われる小物一つひとつにも意味があり、赤ちゃんの健康と幸せを願うために付けられます。

 

今回は、お宮参りで使用する小物を付ける理由や種類、付け方や用意する方法などをご紹介します。

 

 

お宮参りで小物を付ける理由

お宮参りは赤ちゃんが無事に誕生したことを「産土神(うぶすながみ)」というその土地に宿る神様に報告・感謝し、これからの健やかな成長を祈る行事です。

 

お宮参りには、昔から縁起が良いとされる小物を身に着け、お寺や神社へ参拝する習わしがあります。

一つひとつの小物に意味があり、赤ちゃんの健やかな成長と健康を祈る気持ちが込められています。

 

使う小物は地域によってさまざま。

自分たちの住んでいる地域の習わしがわからない場合は、地域の方や参拝するお寺や神社に事前に確認しておくと安心です。

 

小物だけでなく、お祝いする時期や参拝方法も地域によって異なる場合があるため、あらかじめ確かめておきましょう。

 

小物は必ず用意する?

お宮参りは古くからある伝統行事ですが、「こうしないといけない」というルールは特にありません。

 

小物についても同様で、「必ず付けないといけない」ということはなく、何も付けずに参拝しても問題ありません。

 

ただ、お宮参りの小物は赤ちゃんの成長を願うもの。

それぞれの小物の意味を調べた上で、自分たちの願いにぴったりな小物を選ぶのも素敵なお宮参りになりますよ。

 

小物の付け方もご紹介

お宮参りの小物は、地域によって異なりますが、赤ちゃんを抱っこしたとき、産着(うぶぎ)の紐を通じて抱っこする人の背中にぶら下がるように結び付けるのが一般的。

 

ここでいう産着とは、お宮参りの際に赤ちゃんが身に着ける伝統的な着物のことで、「一つ身」「祝着(のしめ)」「掛け着」と呼ぶことも。

赤ちゃんを抱いた上から抱いた人の体ごと覆うように掛け、抱いている人の背中で紐を結びます。

 

扇子に付いている麻の紐を伸ばし、でんでん太鼓、犬張子、お守り袋の順番で小物同士を結び付けます。

 

紐銭は紅白あるいは金銀の水引で結び付けます。

落ちてくることのないよう、麻の紐を産着の紐にしっかりと結び付けましょう。

 

 

お宮参りの小物の種類

日本の張子細工の犬

お宮参りに用いられる主な小物とその意味をご紹介します。

 

お守り袋

お守り袋は、お寺や神社でいただいたお守りを入れる袋です。

縁起の良い「鶴」が刺繍されているものが多く、赤ちゃんの長寿の願いが込められています。

一般的に男の子には白い房、女の子には赤い房のお守り袋が選ばれます。

 

扇子

扇子はその形から「末広(すえひろ)」とも呼ばれ、赤ちゃんのこれから先の人生が末広がりであるように、という願いが込められています。

お宮参りの扇子はのし袋に入れられ、麻の紐が添えてあります。

麻の紐には「麻のように丈夫に育つ」という意味があります。

 

でんでん太鼓

昔から赤ちゃんのおもちゃとして親しまれているでんでん太鼓も、お宮参りに用いられる小物の一つです。

すべて丸い面で表も裏も同じ形のでんでん太鼓には「おだやかで裏表のない子に育ちますように」という願いが込められています。

 

また、古くから「太鼓の音は魔物を祓う」ともいわれており、魔除けとしての役割もあります。

 

犬張子

犬張子は犬の形をした紙でできた置物です。

犬の子どもは大きな病気もせずにすくすくと成長することから、「健康で丈夫に育つように」という願いが込められています。

 

また、狛犬が原型とされている犬張子には魔除けや厄除けの意味もあり、子どもが数え年で3歳になるまでの災難を犬張子は身代わりになって引き受けてくれるといわれています。

お宮参り後は丁寧に保管し、3歳の七五三の際に奉納しましょう。

 

誕生記

誕生記とは子どもの成長を記録する巻物のこと。

誕生から命名、お宮参り、お食い初め、節句、七五三などの日付を記入します。

 

子どもの手形を残せる箇所もあり、成長を祝う記念品として、お宮参りで使われてきました。

お宮参りをはじめとするさまざまな記念行事の際に書き記しておけば、成長したときに見返すのが楽しみになるでしょう。

 

紐銭

紐銭とはいただいたお祝儀を麻の紐に通したもののこと。

「将来お金に困らないように」という願いが込められており、主に関西を中心に見られる風習です。

 

よだれかけや帽子

よだれかけと帽子は洋装・和装のどちらの場合も赤ちゃんの正装です。

縁起を担ぐ小物というわけではありませんが、お宮参りには欠かせません。

 

よだれかけは、よだれでの衣装の汚れやよだれかぶれの予防、帽子は夏には紫外線や熱中症対策、冬は寒さを和らげる役割があります。

 

よだれかけにも帽子にも、特別な日にぴったりな華やかなデザインのものが多数見つかりますよ。

 

お宮参りの服装はどうする?赤ちゃん・両親の服装をチェック!」では赤ちゃんだけでなく両親のお宮参りにふさわしい服装もご紹介しています。

お宮参りで準備しておきたいものなどもお伝えしているのでぜひ参考にしてください。

 

 

お宮参りの小物はどうやって用意する?

一般的なお宮参りの小物の入手方法は購入かレンタルです。

 

購入する場合は、着物店やデパート、ベビー用品売り場などに行けば、実物を手に取って選ぶことができるでしょう。

 

また、ネット通販もおすすめです。

子どもがまだ小さい場合は、実店舗に足を運ぶのはなかなかハードルの高いもの。

ネットなら、一度の購入で複数のアイテムを用意できるため、とても便利です。

 

実店舗でもネットでも必要なものが一式セットになったものが用意されています。

商品によって内容が異なったり、男の子と女の子に分けられていたりするため、購入前にしっかり確認しましょう。

一つずつ買い揃えるよりもセットの方がリーズナブルな値段で購入できます。

 

より費用を抑えたい場合はレンタルを検討しましょう。

フォトスタジオなどで記念撮影をする場合、衣装と一緒に小物をお得にレンタルできるプランがあることも。

 

レンタルなら、お参り後に返却するだけで良いので、その後のお手入れや保管場所に悩まされることがないのも魅力ですね。

 

また、お宮参りの小物はお祝いとして親戚や祖父母からいただくこともあります。

 

お宮参りといえば、まだ産後まもなく母子ともに体調が安定しない頃。

お宮参りの小物は、負担がかからない方法で用意してくださいね。

 

 

まとめ

●お宮参りには、昔から縁起の良い小物を付ける風習があります。使う小物は土地によってさまざまなため、不安な場合はあらかじめ、地域の人や参拝する予定のお寺や神社に確認しておくと良いでしょう。小物は産着の紐と扇子の麻の紐を結んで付けます。ただ、小物は必ずしも必要ではなく、付けずにお参りしても構いません。

 

●主な小物はお守り袋、扇子、でんでん太鼓、犬張子、誕生記、よだれかけや帽子、紐銭など。

それぞれに赤ちゃんの健やかな成長と輝かしい未来への願いが込められています。

 

●お宮参りの小物はネットや店頭で購入する方法と、レンタルする方法があります。店頭なら実際に手に取って確認できますし、ネットは一度に複数の商品を購入することが可能です。レンタルは衣装と一緒に小物も借りられるプランなどを利用すれば、よりリーズナブルに用意することができるでしょう。

 

茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、お宮参りをはじめ安産祈願や七五三、十三詣りなど様々な護摩祈祷を行っています。

 

ベビールームのご用意もございますので、ぜひ安心してご来山ください。