村松虚空蔵尊だより
2023年12月10日
こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。
お正月にお寺や神社を参拝する「初詣(はつもうで)」。
初詣は私たちにとって、なじみある風習の一つです。
初詣に行ったことがある方も多いと思いますが、初詣の際に持って行ったほうが良いものや適した服装があることをご存じでしょうか?
今回は、初詣の際の持ち物や服装についてご紹介します。
初詣の意味やいつ行くかなどの基本的な知識や、知っておきたいマナーなどもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
初詣とは、年が明けてから初めてお寺や神社へお参りすること。
「詣」という字には「神仏にお参りする」という意味があります。
お寺や神社にお参りし、旧年の感謝を捧げるとともに、これから一年が良い年となるように仏様や神様にお願いします。
初詣は平安時代の「年籠り(としごもり)」という風習に由来するといわれており、時代とともに、現在のようなお寺や神社にお参りするような形へと変化しました。
初詣に行くタイミングが気になる方もいるかもしれませんね。
初詣とは「その年初めて、お寺や神社にお参りすること」なので、実はいつ行くべきという明確な決まりはありません。
ただ、一般的には「松の内(まつのうち)」の間に行くものとされています。
「松の内」とは、門松や松飾りを飾り、年神様という新年の神様をお迎えする期間のこと。
初詣ではこれまでの感謝や新年の平安を祈願するため、年神様がいらっしゃる間にお参りするのが好ましいと考えられています。
「松の内」は地域によって異なり、関東は7日まで、関西は15日まで、とする場合が多いです。
もし、松の内の間に初詣に行くことがむずかしいのであれば、松の内を過ぎてからの参拝でも構いません。
その際は、できるだけ旧暦の正月に当たる立春(2月4日)までを目安に参拝しましょう。
初詣のタイミングだけでなく、お寺と神社、初詣にはどちらに参拝すれば良いのかを悩まれている方はぜひ、「初詣はお寺と神社どちらに行く?参拝やマナーの違いとは」をご覧ください。
初詣の持ち物を確認しておきましょう。
初詣に必ず用意するのがお賽銭(おさいせん)です。
お賽銭とは仏様や神様にお納めするお金のことで、お寺と神社ではお賽銭の持つ意味が異なります。
お寺でのお賽銭は「お布施」という修行の一つとして考えられ、お賽銭を納める行為には、穢れ(けがれ)をはらって身を清めるという意味があります。
一方、神社でのお賽銭は「日頃の感謝の気持ちを神様に伝えるための捧げもの」です。
お寺と神社でお賽銭の意味は異なりますが、どちらも仏様や神様に対して行うこと。
そのため、賽銭箱へ入れる際は強く投げ入れるのではなく、感謝の気持ちを持って丁寧に入れましょう。
なお、初詣のお賽銭の金額に決まりはありません。
ただし、お賽銭に好まれる「縁起の良い金額」というものがあります。
例えば、5円玉や50円玉には穴があるため「見通しが良い」、1万円札は「円」と「万」があることから「円満に通ず」という意味があり、それぞれ縁起が良いとされています。
ほかにも語呂合わせから次の金額が縁起が良いとされています。
「初詣のお賽銭はいくら入れるのが良い?お賽銭の意味や参拝方法も確認 」では、ほかにも縁起の良いとされる金額や、逆に縁起が悪いとされる金額もご紹介しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
いただいてから1年が経過したお守りや破魔矢、お札はお寺や神社に返納します。
初詣でいただいたお守りは次の年の初詣に持参し、お焚き上げをしていただきましょう。
お焚き上げとはお守りや破魔矢、お札などを火で燃やし、感謝の気持ちとともに天へお還しすることです。
お焚き上げを受け付けていないお寺や神社もあるため、事前に確認しておくと安心です。
初詣では、参拝前に「手水舎(ちょうずや)」という水場で手を清めます。
「手水舎」では、柄杓でそれぞれの手に水を掛けて手を清め、そのあと、口をすすぎます。
両手と口を清めることには、心も洗い清めるという意味があります。
清め終わったら、持参したハンカチやハンドタオルなどで手や口を拭きましょう。
初詣は渋滞や混雑などの影響で思っていたより長時間になってしまうことも。
待ち合わせやはぐれてしまったときなどに欠かせないスマートフォンですが、電池切れで使えなくなってしまうこともあるかもしれません。
そうならないためにも、初詣の際はモバイルバッテリーを用意しておきましょう。
初詣の必需品というわけではありませんが、あると心強い持ち物です。
初詣には特にドレスコードはありませんが、仏様や神様に新年のご挨拶をしに行くという気持ちで服装を選びましょう。
ただし、特に次のような服装は控えた方が良いです。
また、初詣の服装で大切なのは防寒をしっかりすること。
寒い外で長時間待つこともあるため、できるだけ温かい格好をしてくださいね。
ブーツやマフラー、帽子や手袋で冬の寒さからしっかりと体を守りましょう。
ポケットにカイロを忍ばせておくだけでなく、靴用のカイロもおすすめです。
なお、参拝の直前には、帽子、マフラー、手袋を取ることも忘れないようにしましょう。
初詣では着物を着る方も少なくありません。
着物で初詣に行く場合は次の点に注意しましょう。
草履に履き慣れていない場合、指の付け根や足の甲に草履ずれができてしまうことも。
不安な場合は、あらかじめ草履ずれしそうなところに絆創膏を貼っておきましょう。
予備の絆創膏も持っていくと安心ですよ。
着物の場合もしっかりと防寒しましょう。
特に足元は冷えやすいので、和装用のストッキングやレギンスがおすすめです。
初詣はお手洗いも非常に混雑することが考えられます。
慣れない着物でのお手洗いは大変ですし、着崩れの原因にもなるため、事前にお手洗いは済ませておきましょう。
●初詣とは、年が明けてから初めて、お寺や神社へお参りする伝統行事です。初詣に行く時期に決まりはありませんが、年神様がいらっしゃる「松の内」の間に行くのが一般的。「松の内」の間が難しければ旧暦の正月に当たる立春(2月4日)までを目安に参拝しましょう。
●初詣の持ち物はお賽銭、古いお守りや破魔矢、お札、ハンカチなど。お賽銭の金額はいくらでも構いませんが、5円玉・50円玉・1万円札など縁起の良い金額が好まれます。古いお守りや破魔矢、お札はお寺や神社でお焚き上げをしていただきます。参拝の前に手を清めるので、そのあと手を拭くためのハンカチなどを用意しておきましょう。スマートフォンの電池切れに備えて、モバイルバッテリーを持っておくと安心です。
●初詣は仏様や神様に新年のご挨拶をするものなので、あまりにカジュアルな服装や露出の高い服装は控えましょう。初詣の際は帽子、手袋、マフラーなどでしっかり防寒を。着物を着る場合、足元は和装用のストッキングがおすすめです。また、着物の場合は、着崩れや草履ずれにも気をつけましょう。
茨城県の村松虚空蔵尊は、平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、十三詣りをはじめ七五三やお宮参り、節分追儺式など様々な年中行事で護摩祈祷を行なっています。
ぜひご来山ください。