村松虚空蔵尊だより
2023年10月09日
こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。
子どもの健やかな成長を祝い、願う「七五三」。
二人以上子どもがいるご家庭では、兄弟や姉妹の数だけお祝いする回数が増えます。
喜ばしいことではあるのですが、事前の準備やさまざまな負担を考えると「兄弟の七五三を一緒にしたい」と思われる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、七五三を兄弟姉妹でまとめてお祝いすることができるかどうか、また、まとめた場合のメリットや衣装選びのコツについてご紹介します。
七五三は3歳・5歳・7歳と2年ごとに行うお祝いです。
そのため、兄弟姉妹の七五三をまとめてお祝いできるのは、兄弟の年齢が2歳差か4歳差でないといけないと思っている方も少なくないでしょう。
年齢の数え方には「満年齢」と「数え年」があり、この数え方をうまく取り入れれば、年齢差に関わらず、七五三を祝うことができます。
満年齢とは「生まれた日を0歳として、誕生日を迎えるごとに1歳ずつ歳を重ねる数え方」。
一方、数え年は「生まれた日を1歳として、1月1日を迎えるごとに1歳ずつ歳を重ねる数え方」です。
たとえば、満年齢で2歳と5歳の兄弟の場合なら、年上の子を満年齢(5歳)、年下の子を数え年(3歳)で数えれば同時にお祝いできます。
満年齢で3歳と4歳の兄弟の七五三を一緒にお祝いしたい場合は、年上の子を数え年(5歳)、年下の子を満年齢(3歳)で数えましょう。
このように年齢の数え方を工夫すれば、七五三を兄弟や姉妹でまとめてお祝いすることができます。
七五三をそれぞれの年齢でお祝いする意味は「七五三の意味や由来は?それぞれの年齢の意味も」でご紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
七五三を兄弟姉妹でまとめて行うことには大きく3つのメリットがあります。
七五三をどのようにお祝いするかにもよりますが、衣装や着付け、記念撮影や食事会、交通費などと、七五三にはさまざまな費用が発生します。
兄弟姉妹で同時に七五三を行えば、これらの費用を抑えることができますよ。
「七五三にかかる費用の相場は?衣装代や食事代、お祝い金など」では、七五三にかかる費用の内訳と相場をご紹介しています。
七五三をまとめて行うかどうかを検討されている方も、ぜひ参考にしてくださいね。
七五三ではお寺や神社への連絡をはじめ、写真撮影を行う場合はフォトスタジオやカメラマンの手配、食事会を予定しているなら、店選びや予約などさまざまな事前準備が必要です。
また、祖父母も参列する場合は、祖父母の予定も含めた日程調整も必要になるでしょう。
七五三を兄弟姉妹でまとめて行えば、これらの負担を軽減することができます。
兄弟姉妹で別々に七五三を行う場合、一人が主役になってしまい、付き添いの子どもが「わたしも衣装を着たい」とうらやましく感じるかもしれません。
兄弟姉妹で一緒に七五三をすれば、子どもたちがそれぞれ主役になることができ、良い思い出になります。
もちろん、兄弟姉妹の七五三を別々にお祝いするメリットもあります。
上の子の七五三で衣装を購入していれば、下の子のときにはおさがりを着させることができ、衣装にかかる費用を抑えることができます。
兄弟で思い入れのある衣装を身に着ければ、より七五三への思いが深まるでしょう。
また、七五三を祝う子どもに集中できるため、細かなところまで目が行き届きます。
子ども自身も「今日はわたしの日」と特別感を持って七五三を迎えることができるでしょう。
兄弟姉妹で一緒に七五三をお祝いするなら、衣装の雰囲気を合わせると、より素敵なものになるでしょう。
七五三の衣装は洋装でも和装でも構いませんが、次のポイントに気を付けて衣装を選んでみてくださいね。
あらかじめテーマカラーを決めてから衣装を選ぶのがおすすめです。
同じ系統の色でまとめると統一感が出ます。
兄弟姉妹だけでなく、家族全体で色味をそろえておくと、家族としての一体感がグッと増します。
色で合わせるのが難しい場合は、同じブランドから衣装を選びましょう。
同じブランドなら、色や柄が異なっていても全体的な雰囲気がまとまります。
帽子や髪飾り、着物の帯などの小物を合わせるのもおすすめです。
あらかじめ、兄弟で相談してお気に入りの小物を選ぶと、より思い出深い七五三になりますよ。
初穂料とはお寺や神社で参拝し、ご祈祷いただく際にお渡しするお金のことです。
5,000〜20,000円程度が一般的な相場とされています。
お寺や神社によっては金額が設定されているところもあるため、お参りするお寺や神社へ事前に確認しておくことをおすすめします。
兄弟姉妹一緒にご祈祷をする場合の料金は、人数分の初穂料を用意するのがマナー。
一つののし袋にまとめて入れ、名前は連名で記載します。
のし袋は何度あっても良いお祝い事に用いられる「紅白の蝶結び」の水引のものを選んでくださいね。
お寺や神社によっては二人目以降は割引がある場合もあるため、あらかじめ問い合わせておきましょう。
初穂料は七五三参りの受付の際に、申込用紙と一緒にお渡しします。
初穂料は新札である必要はありませんが、仏様や神様への感謝の気持ちを表すもののため、きれいなお札を用意しておくと安心です。
また、のし袋はそのままではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持ち歩きましょう。
のし袋の書き方などさらに詳しい七五三の初穂料については「七五三の初穂料とは?金額や書き方もご紹介!」でご紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
●年齢の数え方には「満年齢」と「数え年」があり、これらをうまく取り入れることによって、2歳差や4歳差でない年齢差の兄弟姉妹も一緒に七五三のお祝いを行うことができます。
●兄弟姉妹の七五三を一度にまとめて行うことのメリットは3つ。「費用が抑えられる」「両親の負担の軽減」「兄弟姉妹どちらもが主役になれる」ことです。七五三を別々に行う場合は、「お下がりの衣装を使える」「親が主役の子どもの集中できる」「主役の子どもが特別感を感じる」といったメリットがあります
●兄弟姉妹が同時に七五三を行うなら、テーマカラーを決めてから衣装を選ぶと統一感がでます。ほかにも同じブランドでそろえたり、同じ小物を選んだりするのもおすすめです。
●初穂料とはお寺や神社にお渡しする謝礼のこと。一般的な相場は5,000〜20,000円程度です。兄弟姉妹一緒にご祈祷をする場合の料金は、人数分の初穂料を用意しましょう。初穂料の金額があらかじめ決まっている、二人目以降は割引があるなどの場合もあるため、あらかじめ、お参りするお寺や神社へ確認しておきましょう。
茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、七五三をはじめ初詣や十三詣りなど様々な年中行事で護摩祈祷を行っています。
ぜひご来山ください。