村松虚空蔵尊だより
2026年05月25日

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。
当山は、虚空蔵菩薩をご本尊とするお寺として、古くから多くの方に親しまれてきました。
虚空蔵菩薩は、広大な知恵や福徳を授ける仏様として知られ、学業成就や記憶力増進、頭脳明晰などを願って多くの方がお参りされています。
今回は、虚空蔵菩薩とはどのような仏様なのかという由来から、深く関わりのある「十三詣り」、そして日本三体虚空蔵尊の一つである当山の歴史について詳しくご紹介いたします。
虚空蔵菩薩は、知恵と慈悲をそなえた菩薩です。
ここでは、そのお名前の由来やお姿の特徴、そして日本三体虚空蔵尊についてご紹介します。
「虚空蔵」というお名前は、大空のように広く限りない「虚空」と、宝をおさめる「蔵」という言葉に由来しています。
これは、尽きることのない知恵や福徳を蔵の中にそなえ、人々に惜しみなく授けてくださる仏様であることを意味しています。
真言宗の開祖である弘法大師空海さまも、その深い知恵を得るために、虚空蔵菩薩の真言を百万遍唱える「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」という厳しい修行を行ったことで知られています。
この修行によって、空海さまが優れた記憶力と知恵を授かられたことは広く知られており、虚空蔵菩薩がいかに「知恵の仏様」として信仰されてきたかを物語っています。
虚空蔵菩薩は、一般的に一つの顔と2本の腕を持つ菩薩形のお姿で表されます。
右手には宝剣(ほうけん)、左手には如意宝珠(にょいほうしゅ)をお持ちなのが大きな特徴です。
右手に持つ宝剣は、人々の迷いを断ち切り、進むべき道を明るく照らす知恵を象徴しています。
一方で左手の如意宝珠は、人々の願いを叶え、福徳を授ける慈悲の象徴とされています。
これらのお姿は、虚空蔵菩薩が持つ広大無辺な知恵と慈悲の心を表したものといえるでしょう。
日本三体虚空蔵尊とは、虚空蔵菩薩をお祀りする全国の寺院の中でも、特に由緒があり広く知られている三つのお寺を指す言葉です。
三重県伊勢の朝熊山金剛證寺(あさまやまこんごうしょうじ)、福島県柳津の霊厳山円蔵寺(れいがんざんえんぞうじ)、そして茨城県東海村の当山・村松虚空蔵尊(村松山虚空蔵堂日高寺)がその三つにあたります。
これらのお寺はいずれも長い歴史を持ち、古くから厄除けや知恵授けを願う多くの参拝者を集めてきました。

虚空蔵菩薩は、福徳や知恵を授ける菩薩として信仰され、開運出世、無病延命、諸願成就などのご利益で知られています。
現代の言葉でいえば、頭脳明晰、記憶力増進、成績向上、技芸上達などです。
また、厄除けや方位除け、開運などを願う方にもご加護があるとされ、幅広い願いごとに寄り添う菩薩様として親しまれています。
さらに、虚空蔵菩薩は丑年・寅年生まれの方の守り本尊としても知られています。
丑・寅年にお生まれの方の開運・厄除け・祈願成就を助けてくださるといわれています。
当山では、こうしたご利益を願い、護摩祈願を受けられる方も多くいらっしゃいます。
護摩祈願でご利益を願う方法については、「護摩祈願(護摩祈祷)の効果や流れとは?村松虚空蔵尊の場合もご紹介」でも詳しくご紹介しています。
十三詣りとは、数え年十三歳の節目に、虚空蔵菩薩のもとへ知恵を授かるためにお参りする人生儀礼です。
「知恵参り」や「知恵もらい」とも呼ばれ、古くから大切に受け継がれてきました。
十三詣りの由来には諸説ありますが、平安時代に清和天皇が十三歳で成人の儀を行ったことや、干支が十二年で一巡することなどが背景にあると考えられています。
数え年十三歳は、子どもから大人へ向かう大切な節目であるとともに、はじめての厄年にあたるともいわれる年齢です。
そのため十三詣りは、知恵授けに加えて、厄除けや開運を願うお参りとしての意味もあわせ持っています。
もともと、旧暦三月十三日前後が本来の参拝日とされていました。
現在は特定の日に定められているわけではなく、3月から5月頃にお参りされるご家族も多くいらっしゃいます。
ちなみに、村松虚空蔵尊では十三詣りを通年受け付けております。
ご都合の良い時期に、どうぞご来山ください。
十三詣りの意味や流れについて詳しくは「知恵を授かる十三詣り。意味や由来は?」もあわせてご覧ください。
日本三体虚空蔵尊の一つである村松虚空蔵尊は、茨城県那珂郡東海村にあるお寺です。
地元では「虚空蔵さん」と呼ばれ、長きにわたり親しまれてきました。
ここでは、村松虚空蔵尊の歴史や特徴、当山ならではの見どころをご紹介します。
村松虚空蔵尊は、平安時代初期の大同2年(807年)に弘法大師空海によって創建されました。
本尊の虚空蔵菩薩は、弘法大師が国の平安と人々の幸せを願い、祈りを込めてお刻みになったものです。
創建以来、平安末期から約500年の間は領主・佐竹氏の庇護を受け、近世には徳川家康公より朱印五十石を寄進されました。
その後、水戸黄門として知られる徳川光圀公の庇護のもと、朱印寺として栄えた由緒ある寺院です。
現在は真言宗豊山派に属し、東海村の豊かな自然に包まれた境内で、多くの参拝者をお迎えしています。
東海村の歴史や自然については以下のコラムもあわせてご覧ください。
当山は「十三詣りと云えば村松虚空蔵、村松虚空蔵といえば十三詣り」と親しまれるほど、知恵授けの十三詣りの名所として広く知られています。
知恵の仏様・虚空蔵菩薩をご本尊とし、人生の節目に多くの方が祈りを寄せる場所であることが、当山ならではの大きな特徴です。
年間を通じてさまざまな行事が行われており、正月の初詣護摩(1月1日〜7日)、節分会追儺式(2月第一日曜日)、十三詣り(3月25日〜4月7日)、大祭(4月第一日曜日)、七五三詣り(10月~11月)などは、特に多くの参拝者で賑わいます。
また、毎月13日はご縁日であり、仏様の福徳をより多く授かることができる特別な日として親しまれています。
護摩祈願は原則として当日のお申し込みでご参加いただけます。
ご予約は不要ですので、日程や時間をご確認のうえ、どうぞお気軽にお越しください。
当山の行事や参拝時のマナーについては「お寺の年中行事とは?村松虚空蔵尊の行事と参拝マナーを解説」でも詳しくご紹介しています。
また、お寺へお参りする目的や、訪れて良いタイミングについて知りたい方は、「お寺はどんな時に行くもの?主な目的や訪れて良いタイミングをご紹介」もあわせてご覧ください。
●虚空蔵菩薩は、知恵や福徳をそなえ、人々にご加護をくださる菩薩として古くから信仰されてきました。お名前には、大空のように広く限りない虚空と、宝をおさめる蔵という意味が込められています。右手に宝剣、左手に如意宝珠を持つ姿で表されることが多く、村松虚空蔵尊は日本三体虚空蔵尊の一つとして広く知られています。
●虚空蔵菩薩は、知恵や福徳を授け、開運出世や諸願成就などのご利益で知られています。現代の言葉でいえば、頭脳明晰や記憶力増進、成績向上、技芸上達のほか、厄除けや開運など幅広い願いごとに寄り添う仏様です。十三詣りも、こうした信仰の中で生まれた人生儀礼であり、数え年十三歳の節目に知恵や福徳を授かり、厄除けや開運を願ってお参りする行事として、今も多くのご家族に親しまれています。
●村松虚空蔵尊は、平安時代初期の大同2年(807年)に弘法大師空海によって創建されたと伝えられる、由緒あるお寺です。本尊の虚空蔵菩薩は、弘法大師が鎮護国家や万民豊楽のために祈りをこめてお刻みになったものと伝わり、多くの人々の信仰を集めてきました。現在も「知恵授けの十三詣り」の名所として親しまれています。
茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、十三詣りをはじめ、合格祈願やお宮参り、節分追儺式など様々な年中行事で護摩祈願を行っています。
ぜひご来山ください。