村松虚空蔵尊だより
2024年03月11日
こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。
母子ともに健康で無事な出産であるように、という願いが込められた安産祈願のお守り。
妊娠中の方はお寺や神社で安産祈願の際に授与されたり、家族や友人からいただいたりすることもあるかもしれませんね。
「お守りを大切に扱いたいけれど、どうするのが正しい持ち方なのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、安産のお守りをつける場所や正しいお守りの持ち方についてご紹介します。
安産のお守りをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
安産祈願のお守りは、お寺や神社でご祈祷した証です。
安産祈願では、赤ちゃんの健やかな成長と無事な誕生、そして母体の健康を仏様や神様に願います。
そのお守りを身につけて生活することは、妊娠中のお母さんの気持ちを安定させる役割もあるといわれています。
お守りをどこにつけるかについては特に明確な決まりはなく、持ち歩いても、自宅に保管しても構いません。
ただ、お守りは仏様や神様の力が宿っているものです。
どちらの場合でも、お守りを仏様や神様の分身とし、丁寧に扱うように気をつけることが大切です。
持ち歩く場合と自宅に保管する場合、それぞれの具体的な持ち方をご紹介します。
持ち歩く場合は、身の回りのものにつけたり、身につけておくことが多いです。
いつも身につけておきたいなら、バッグや財布などに入れておくのがおすすめです。
日常的に使うアイテムにつけることで、お守りが目にとまりやすく、「仏様や神様に守られている」という安心感が得られるでしょう。
妊婦検診で使う母子手帳に、安産のお守りを挟んでおくのもおすすめの方法です。
妊婦検診では、毎回赤ちゃんの様子をチェックし、無事に成長するかを確認します。
母子手帳にお守りを挟んでいると、検診のたびに目にし、「神様が赤ちゃんを守ってくれている」と心強く思えるはずです。
腹帯とは「岩田帯」とも呼ばれる、妊婦の方のお腹に巻く長いさらしのこと。
腹帯には妊婦さんのお腹を支え、冷えや衝撃から守る役割があり、さらに「丈夫な赤ちゃんが産まれますように」という願いも込められています。
最近ではお守りを入れるポケットがついた腹帯もあるため、お守りを常に自分の近くに身につけておきたい方は、このタイプを使うと良いでしょう。
安産のお守りを腹帯に入れる場合は、お手洗いで落とさないこと、一緒に洗濯しないことに気をつけてください。
お守りを落としたり紛失したりするのが不安な場合は、持ち歩かず、自宅での保管をおすすめします。
ただし、暗い場所に置くのは仏様や神様への失礼な行為にあたります。
自宅の中でも明るいところに保管するようにし、丁寧に取り扱うように気をつけましょう。
お守りをつける場所以外の、安産のお守りを持つときに気をつけることをご紹介します。
お守りは仏様や神様の力が宿る、いわば分身のようなもの。
持ち歩く場合は汚したり、落としたり、紛失したりすることのないように丁寧に扱いましょう。
自宅に置く場合は、明るい場所が望ましいとお伝えしましたが、もしあれば仏壇や神棚に祀るのが望ましいとされています。
ただし、最近では仏壇も神棚もないご家庭も多いですよね。
その場合は、タンスの上など風通しが良く、明るく普段から視界に入る場所に白い敷紙を置いて、その上に祀ります。
置いた場所の周りにホコリなどがたまらないように、こまめに掃除しましょう。
箱などに入れて保管するのがおすすめです。
安産のお守りのつけ方以外の疑問にお答えします。
安産祈願の際に授与されたり、親しい方からいただいたりと、安産のお守りを複数持っている方も少なくないでしょう。
「お守りを複数持っていると、仏様や神様が喧嘩するのでは?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、仏様も神様も、そんな心の小さなことはおっしゃいません。
安産祈願のお守りは1つでも複数でもその効力に違いはなく、複数持っていても大丈夫です。
ただ、一つひとつに仏様や神様が宿っていますので、すべてのお守りを粗末に扱うことのないよう気をつけてくださいね。
無事に赤ちゃんが誕生したら、安産のお守りは、いただいたお寺や神社に感謝を込めて返納するのが基本です。
寺社が遠方の場合は、近くに同じ宗派のお寺や神社がないか確認してみましょう。
ない場合は、近くのお寺や神社で対応してもらえるか確認する、もしくはいただいたところへ郵送で返せるか、聞いてみましょう。
お寺でのお守りを神社へ、神社のお守りをお寺へお返しすることは断られる場合もあるため、気をつけてくださいね。
安産のお守りの返納する時期に決まりはありません。
お宮参りの際に誕生の報告をかねて、返納されるご家庭もあります。
お母さんと赤ちゃんの体調に合わせ、無理のないタイミングで返納しましょう。
また、安産祈願については「安産祈願はいつ・誰と行く?戌の日とは何か・必要な持ち物も確認!」で詳しくご説明しています。
こちらもぜひご確認ください。
●安産のお守りは、母子ともに健康で無事な出産を願うものです。安産祈願の際に授与されたり、親しい方からいただいたりします。安産のお守りのつけ方に明確なルールはなく、持ち歩いても自宅に保管しても構いません。持ち歩く場合は、バッグや財布に入れたり、母子手帳に挟んだり、腹帯に入れたりするのが一般的です。紛失が心配な場合は自宅で保管すると良いでしょう。
●安産のお守りには、仏様や神様の力が宿っていることをしっかり理解し、丁寧に扱うようにしてください。持ち歩く場合は、落としたり、なくしたり、汚したりすることのないように気をつけましょう。自宅で保管する場合は、仏壇や神棚が適しています。仏壇や神棚がない場合は、タンスの上など風通しが良い場所に祀ります。
●複数のお守りを持っていても問題はなく、正しく保管できるかのほうが重要です。出産後のお守りはいただいたお寺や神社へ返納するのが基本。いただいた寺社が遠方の場合は、近くの同じ宗派の寺社へ返納してください。返納に期限はなく、お母さんと赤ちゃんの体調が落ち着いてからで大丈夫です。お宮参りの際に返納されるご家庭もあります。
茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、安産祈願をはじめお宮参りや七五三、十三詣りなどさまざまな護摩祈祷を行なっています。
ベビールームのご用意もございますので、ぜひ安心してご来山くださいね。