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節分で豆をまくのは何のため?炒り大豆を使う理由も

2018年11月02日

節分で豆をまくのは何のため?炒り大豆を使う理由も

こんにちは!茨城県の村松山虚空蔵堂です。

 

2月3日に豆をまいて一年の無病息災を願う年中行事の「節分」。

節分では一般的に炒った大豆をまきますが、その理由や豆をまいた後はどうするのかご存知でしょうか?

 

今回は節分の豆知識!

節分で炒った豆をまくのはなぜ?地域によってまく豆が違う?まいた後の節分豆はどうしたらいい?

そんな疑問を解消するお話です。

 

 

節分では豆をまいて新年の邪気払いと無病息災を願う

節分は2月3日に豆まきをして一年の無病息災を願う年中行事です。

節分とは本来、季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の前日を表す言葉でした。

昔から季節の変わり目には邪気が生じると言われ、その邪気を祓うために始まった平安時代の宮中行事が豆まきのルーツと言われています。

 

また立春の前日である2月3日は旧暦で大晦日にあたります。

そのため江戸時代以降は「節分」というと立春の節分である2月3日のことを指すようになり、広く普及していきました。

 

節分の由来や豆を撒く理由などについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。

節分の歴史や由来、慣わしを知る

 

節分で「炒った大豆」をまく理由とは?

日本では古くから、大豆には邪気を祓う穀霊が宿っていると考えられていました。

人間の命を支える五穀(稲、麦、粟、大豆、小豆:時代や言い伝えによって多少異なります)の中でも一番大きく、力の強い大豆が用いられたと言われています。

 

さらに必ず炒った豆をまくことについては、「豆=魔(ま)を滅(め)する」という意味や「豆を炒る=魔の目を射(い)る」という語呂合わせから、鬼の目を射って鬼(邪気)を祓うという意味が込められています。

 

また、生の豆をまくと拾い忘れた時に豆から芽が出てくる可能性があります。

節分でまいた豆が芽を出すのは「邪気が芽を出す」として縁起が悪いとされ、芽が出ないように必ず炒った豆が用いられています。

 

 

地域ごとにまく豆が違う?!落花生をまく地域も

地域や風習によって大豆以外の豆をまく場合もあります。

例えば、北海道や東北地方では、大豆ではなく落花生をまくことが多いです。

これは、雪深い地域では大豆よりも大きな落花生の方がまいた後に拾いやすく、掃除が楽だからという合理的な理由があると言われています。

 

落花生の産地である宮崎県や鹿児島県の一部の地域でも、落花生をまくエリアがあるようです。

落花生だと、まいた後に拾って食べるのも楽チンですよね。

 

また、豆以外にもお菓子や餅、お金などを一緒にまくこともあるようです。

これには厄払い以外にも「福を配る」をいう意味が込められています。

 

 

豆まきの後は「年取り豆」食べきれない時は「福茶」に

ちゃぶ台に置かれた急須と湯呑み

節分では豆をまいた後に食べる「年取り豆」という習わしがあります。

年の数として満年齢に新年分として1粒をプラスした数の豆を食べることで、新年の厄払いをするのです。

年の数(豆を食べる数)は満年齢分だけ食べる、満年齢+新年分としてプラス1粒、数え年+新年分として満年齢のプラス2粒食べるなど地方によっても異なります。

 

しかし、食べる豆の数は年々増えていきますよね。

「こんなにたくさん食べきれない!でも節分豆を捨てるのも縁起が悪いし……」という方は、縁起の良い節分豆を使った「福茶」を淹れてはいかがでしょうか。

 

湯呑に豆を3粒と、昆布、梅を入れてお茶を注ぐだけ。

よろこぶという意味の昆布、おめでたい時に使われる松竹梅の梅、まめまめしく働けるという意味の福豆が入る縁起物のお茶です。

昆布や梅がなければ湯呑に豆を入れるだけでも大丈夫。

 

豆まきと一緒に縁起のいい福茶で新年の厄払いをしましょう!

 

 

まとめ

・2月3日に豆をまいて新年の厄払いと無病息災を願う節分。2月3日は旧暦で大晦日にあたり、新しい年に邪気が入り込まないよう厄払いの行事を行うようになりました。

・日本では古来、大豆には邪気を祓う穀霊が宿っていると考えられていました。また、「魔(ま)を滅(め)する」「魔の目を射(い)る」を意味で、炒った豆が用いられるようになりました。拾い忘れた豆が芽を出すと縁起が悪いため、芽が出ないように炒ってからまくという理由もあります。

・地域や風習によってはお菓子やお餅、お金を一緒にまいたり、大豆の代わりに落花生をまいたりする場合もあります。北海道や東北エリアでは落花生をまくことが多く、雪深い地域で巻いた豆を拾ったり掃除したりするのが簡単だという、合理的な理由から来ていると言われています。

・豆をまいた後には年の数だけ豆を食べる「年取り豆」という風習もあります。満年齢の分だけを食べる、満年齢にプラス1~2粒など、食べる豆の数は地域によって異なります。食べきれない場合は豆を使った縁起物の「福茶」を淹れて飲むのもおすすめです。

 

 

茨城県の村松山虚空蔵堂は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、七五三をはじめ初詣や十三詣り、節分追儺式など様々な年中行事で護摩祈祷を行っています。