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前厄・本厄・後厄で一番悪いのは?厄年の考え方や厄払いについてご紹介

2024年04月09日

前厄・本厄・後厄で一番悪いのは?厄年の考え方や厄払いについてご紹介

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

「なんとなく悪いことが起こる年」というイメージを持つ方が多い厄年。

厄年には前厄・本厄・後厄の3つがありますが、この3つの違いがいまいちわからず、どのように過ごせば良いか不安に感じている方もいらっしゃるかと思います。

 

そこで今回は前厄・本厄・後厄の違いや、3つの中でも最も悪いとされる厄について解説します。

 

厄年の過ごし方や、厄払いや厄除けについてもご紹介しますので、現在厄年の方や、近いうちに厄年を迎える方はぜひ参考にしてくださいね。

 

 

前厄・本厄・後厄で一番悪いのはいつ?

厄年は、「前厄」「本厄」「後厄」と3年間続くとされています。

 

3つの違いをお伝えする前に、まずは厄年の意味から確認しましょう。

 

厄年とは?

厄年の「厄」は「災難や病苦などの災いごと」を意味し、厄年は災いに見舞われやすいとされる年齢です。

 

厄年とされる年齢は男女によって異なります。

 

一般的に男性の厄年とされているのは、数え年で25歳、42歳、61歳。

女性は19歳、33歳、37歳、61歳です。

※年齢は数え年です。

 

厄年に科学的根拠はありませんが、厄年とされる年齢は人生において大きな節目となる時期です。

 

具体的には、一旦成長が落ち着いたり、仕事や家庭のことでも責任のある地位が与えられたり、定年により緊張感から開放されたりなど、心身ともに環境の変化が起こりやすい時期といえます。

 

そのため、精神的にも肉体的にも疲れやすく、不慮の事故やけが、病気を患うことも少なくないことから、運気が下がる年回りであると忌み嫌われてきました。

 

厄年は昔の人の知恵から生まれた「普段より人生を慎重に過ごす時期」と考えると良いかもしれません。

 

前厄・本厄・後厄で気を付けるべき厄は?

前述のとおり、数え年で25歳、42歳、61歳が男性の厄年、19歳、33歳、37歳、61歳が女性の厄年です。

 

この年齢を「本厄」と呼び、その前年を「前厄」、翌年を「後厄」といいます。

 

それぞれの厄の違いもご紹介しますね。

  • ・前厄:これから少しずつ厄年へ向かっていき、厄の前兆があらわれる年
  • ・本厄:もっとも厄が表れる年
  • ・後厄:厄の恐れが徐々に薄らいでいく年

 

「本厄」が「もっとも厄が表れる年」とされているように、一番悪い年という印象を持たれがちですが、本来厄年は3年間続くものと考えられており、どの厄も同じくらい運気が下がるといわれています。

 

また、厄年の中でも男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれ、「万事慎む年」とされています。

 

42歳は「死に」、33歳は「散々」という語呂あわせに由来するものだという説もありますが、やはり生活習慣や環境が大きく変わる時期という部分が大きいので、気をつけて過ごしましょう。

 

 

前厄・本厄・後厄の年に行なったほうが良いこととは?

供養

前厄・本厄・後厄と、続けて厄除けや厄払いを行うことをおすすめします。

 

お寺や神社で祈祷を受けることで神仏のご加護を受ければ、安心して心穏やかに過ごせるでしょう。

一般的にお寺での祈祷を厄除け、神社での祈祷を厄払いといいます。

 

祈祷の後にはお札・お守りなど授与品をいただくことがありますので、大切に扱い、ご加護にあずかりましょう。

 

厄年は人生の節目であり、自分自身の人生とゆっくりと向き合うのにも良い時期です。

厄年であっても、必ずしも災難に見舞われるわけではありません。

 

あまり厄年をネガティブに捉えすぎると、かえって運気を下げてしまう可能性も。

 

厄年を人生を振り返る良い機会と前向きに捉え、慎重かつ丁寧な暮らしを心掛けると良いでしょう。

 

言い伝えでは、厄年のときはより慎ましやかに、環境を変えることは極力避けるようにといわれていましたが、一方で江戸時代の庶民文化では新しいことにチャレンジし「厄落とし」をするという考えもありました。

 

そのため、厄年だからといって、特に新しい挑戦や大きな決断を控える必要はありません。

 

ただ、状況を変化させるのが難しいと感じたら、無理をせずに時期を外し、厄年を充電期間と捉えて過ごしましょう。

 

体調を崩しやすい時期とされているため、日頃から意識をして気を付けるようにしてみてくださいね。

 

厄年に適した過ごし方とは?避けるべきことや祈願方法」では、厄年に避けるべきことについてさらに詳しくご紹介しています。

ぜひ、参考にしてください。

 

 

厄払いの時期はいつ?厄払いの祈祷の受け方も解説

厄除けや厄払いはお寺や神社によって時期が異なりますが、お正月から節分の間に行うのが一般的。

ただ、万が一この時期を逃しても、実際には年中受付を行っている寺社がほとんどです。

 

ご自身の都合の良いタイミングで受けて問題ありません。

お伝えしたように、できれば前厄・本厄・後厄の3回、厄除け・厄払いを行いましょう。

 

厄除け・厄払いはいつまでに受けるべき?代理や喪中でも出来る?」では、厄除け・厄払いを受ける時期について、さらに詳しくご紹介しています。

 

厄払いの祈祷の受け方をチェック!

お寺や神社に着いたら受付をし、厄除け・厄払いを申し込みます。

 

お寺や神社によっては予約が必要な場合もあるので、事前に電話やホームページなどで確認しておくと安心です。

 

その後、待合室で待ち、祈祷を受けます。

祈祷の後は、お守りやお札などの授与品を受け取ることが多いです。

 

祈祷を受ける際に、特に難しい決まりはありません。

気負わずリラックスして祈祷を受けましょう。

 

ただ、厄除けや厄払いは神聖なお寺や神社で行う行事です。

 

仏様や神様に失礼にならないようにという気持ちで、カジュアル過ぎる服装や露出の高い服装は控え、なるべくフォーマルに近い服装を選ぶと良いでしょう。

 

お寺や神社で祈祷をしていただいたら、お礼として「初穂料(はつほりょう)」をお渡しします。

 

初穂料の相場は、5,000円から10,000円ほど。

初穂料はそのままではなく、白い封筒やのし袋に入れてお渡しするのがマナーです。

慌てることのないよう、事前に用意しておくと安心です。

 

まとめ

●厄年とは、災いに見舞われやすいとされる年齢のことで、「前厄」「本厄」「後厄」と3年間続き、どの厄も同じくらい運気が下がるといわれています。厄年の中でも男性の42歳、女性の33歳は大厄です。生活習慣や環境が大きく変わる時期ですので、気をつけて過ごしましょう。

 

●厄年には、厄除けや厄払いを受けることをおすすめします。祈祷で神仏のご加護を受ければ、安心して過ごせるでしょう。また、厄年だからといって、やらないほうが良いことは特にありません。ただ、体調を崩しやすい時期とされているため、その点は気を付けましょう。

 

●厄除け・厄払いは、一般的にはお正月から節分の間に行いますが、ほとんどのお寺や神社では、1年を通じて受け付けていますので、都合の良いタイミングで受けて構いません。お寺や神社に着いたら、受付で祈祷を申し込みましょう。祈祷のお礼としてお渡しする「初穂料」は慌てることのないよう、事前に準備しておくことをおすすめします。

 

茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、厄除け・厄払いをはじめ、安産祈願やお宮参り、七五三、十三詣りなどさまざまな護摩祈祷を行なっています。