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厄年の由来・起源をご紹介!年齢の理由や勘違いしやすい点もチェック!

2023年06月24日

厄年の由来・起源をご紹介!年齢の理由や勘違いしやすい点もチェック!

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

誰もが一生のうち何度か経験する厄年。

 

なんとなく「悪いことが起こる年」と思い、不安に感じる方も少なくないでしょう。

 

そこで今回は、厄年の意味や由来、厄年の年齢の理由などをご紹介します。

 

正しい意味を理解すれば、厄年でも心穏やかに過ごすことができます。

特に、今年厄年を迎える方はぜひ参考にしてください。

 

 

厄年の起源や由来は?「厄落とし」「厄除け」「厄払い」の違いとは

「厄」には、災難や災い、苦しみといった意味があり、厄年は古くから「運気が下がる年」とされてきました。

 

まずはそんな厄年の由来を確認しましょう。

 

厄年の由来

厄年の風習がいつごろから始まったものかは定かではありません。

 

しかし、「源氏物語」や「宇津保物語」に厄年にまつわる話しが出てくることから、平安時代から日本人に深く根付いている風習の一つといえるでしょう。

 

厄年の考え方は平安時代に貴族を中心に広がり、江戸時代に庶民の間にも浸透したとされています。

 

諸説ありますが、厄年は陰陽道に由来していると考えられており、運気の流れが大きく変化する時期とされています。

 

そのため、科学的根拠はありませんが、病気やけが、事故などの災難に見舞われることが多いともいわれます。

 

厄年に不安を感じるのであれば、お寺や神社でご祈祷を受けることをおすすめします。

ご祈祷を受ければ、安心して穏やかな一年を過ごせますよ。

 

村松山虚空蔵尊でも毎日、厄除けの護摩祈祷を行っております。

 

正しい心で祈れば、虚空蔵菩薩の大きな慈悲で厄を除け、守っていただけます。

厄年を人生の良い節目とするためにも、ぜひご来山ください。

 

「厄落とし」「厄除け」「厄払い」とは?

「厄落とし」は厄年の厄を落とすために行われる行事です。

 

似たようなものに「厄除け」や「厄払い」があり、同じものと思われがちですが、正確には少し異なります。

 

それぞれの違いを確認しましょう。

 

厄落とし

厄落としは、自ら災厄を作り出し、それ以降、自分に良くないことが起こらないようにすること。

厄落としは「すでに自分には厄がついている」という考えのもと行う行事です。

そのため、基本的には厄年に行われます。

 

厄落としは厄年にお寺や神社で行われ、大切にしているものや常に身につけているものを意図的に落とすことによって厄が落とされる、と考えられています。

 

厄落としの方法には、地域によって違いがあるため、気になる場合は近隣のお寺や神社に確認しましょう。

 

厄除け

厄除けは仏様や神様のご加護によって災いから身を守り、厄を除けるためにご祈祷してもらうことです。

一般的にお寺でのご祈祷を、厄除けといいます。

 

すでに厄がついている状態だと考えている厄落としに対し、厄除けは悪いことが寄ってこないように、という予防の意味合いを持っています。

そのため、厄除けは厄年でなくても行われることがあります。

 

ご自身やご家族に良くないことが起こっている場合、その都度ご祈祷を行っていただく、という方も少なくありません。

 

厄払い

降りかかった災いをお祓いで追い払うことが厄払いです。

厄払いは神社で受けるのが一般的です。

厄除けと同様に、厄払いも厄年以外に行うこともよくあります。

 

 

厄年の年齢の由来は?

お線香

各寺社によって異なる場合もありますが、一般的に男性の厄年は数え年で25歳・42歳・61歳、女性の場合は数え年で19歳・33歳・37歳・61歳。

 

その前後一年間は「前厄」や「後厄」とされています。

厄年早見表で、ご確認ください。

 

厄年の年齢の由来は定かではありませんが、陰陽道に由来する説や、42歳が「死に」、33歳が「散々」などと語呂が悪いことから忌み嫌われた説などがあります。

 

ただ一般的に男性の厄年とされる25歳、42歳、61歳は社会的な立場が変わり、責任が重くなる年齢でもあります。

 

また、女性の厄年である19歳、33歳、37歳、61歳も環境の変化が起こり、子育てや社会生活において非常に多忙な時期。

 

厄年とされる年齢は人生における大きな節目になる時期であり、精神的にも肉体的にも疲れやすく、不慮の事故やけが、病気を患うことも少なくありません。

 

そのため厄年の年齢は、昔の人の知恵から生まれた「普段より人生を慎重に過ごすべき年」ともいえるでしょう。

 

さらに、厄年は今までの人生を振り返るための良いタイミングでもあります。

しっかり自分と向き合えば、厄年は災難ではなく飛躍の機会となるはずです。

 

厄年に適した過ごし方とは?避けるべきことや祈願方法」では、厄年の年齢についてさらに詳しくご紹介しています。

ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

「厄年」について勘違いしやすいこと

不吉なものだと捉えられることの多い厄年。

そのため、勘違いされていることもあります。

 

厄年で勘違いされがちなことを2つご紹介します。

 

厄年の勘違い①厄年は必ず災難に見舞われる

厄年は「悪いことが起きる年」ではなく、「普段より人生を慎重に過ごすべき年」です。

厄年だからといって必ずしも病気やけが、事故など災難に見舞われるわけではありません。

 

厄年を「人生の変化の節目」ととらえ、自分の人生としっかり向き合い、過ごし方に少し気を付ければ、新たな飛躍の年となるはずです。

 

厄年の勘違い②厄年には新しい挑戦や大きな決断をすべきではない

厄年には引越しや転職、結婚などは避けるべきということを耳にしたことがある人も少なくないでしょう。

厄年に新しい挑戦や大きな決断をしても問題ありません。

 

ただ、環境や立場の変化で体調を崩しやすい時期のため、万全な準備を心掛け、状況の変化への対応が十分できないと感じたら、厄年を充電期間ととらえて時期を外すのも良いでしょう。

 

どうしても厄年が気になるという方は、お寺や神社でのご祈祷以外にも厄を払うといわれるアイテムを身につけるのもおすすめです。

 

厄除けアイテムとして代表的なのが七色のもの。

具体的にはお守りやお財布、開運数珠などさまざまです。

 

持っていると気分が高揚するようなお気に入りの七色アイテムを日常生活に取り入れると、きっと毎日を楽しく過ごせるはずですよ。

 

なぜ七色が厄除けに良いとされるかは「厄除けに七色のものが良いとされる由来、七色の種類をご紹介」でご紹介しています。

ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

まとめ

●厄年は平安時代から日本にある風習です。精神・肉体ともに変化の大きな節目になる時期にあたるため、体調を崩しやすいとされています。気になる方はお寺や神社でご祈祷していただくことをおすすめします。一般的に厄年に受けるものは厄落とし、お寺で受けるものを厄除け、神社で受けるものを厄払いといいます。

 

●厄年は一般的に男性の場合は数え年で25歳・42歳・61歳、女性の場合は数え年で19歳・33歳・37歳・61歳です。これらの年齢は男女ともに社会的立場や環境の変化が訪れる時期です。厄年は「普段より人生を慎重に過ごすべき年」という昔の人の知恵ともいえるでしょう。

 

●厄年だからといって、必ず災難に見舞われるわけでも、大きな決断を避けるべきでもありません。ただ、いつもより肉体的にも精神的にも疲れやすい時期なので、日々の生活に少し気を付けて、万全な準備を行った上で行動するようにしましょう。それでも厄年が気になるという方はお寺や神社でご祈祷を受けたり、厄除けに良いとされる七色のアイテムを身に付けたりするのがおすすめです。

 

茨城県の村松山虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、厄除けをはじめ七五三やお宮参り、節分追儺式などさまざまな護摩祈祷を行っています。

ぜひご来山ください。