村松虚空蔵尊だより
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2023年07月25日
こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。
方位除けは、自分の本命星がどの方向に位置しているかで吉凶を占います。
本命星が凶方に位置するときは、運気の流れが変わり、さまざまな災いが起こりやすいとされていますが、方位除けのご祈願をすることで良い年回りとなります。
そのため、方位除けのご祈祷を検討される方も少なくありません。
今回は方位除けとはどのようなものか、本命星とは何か、さらに厄除けとの違い、いつお祓いを受ければ良いのか、という点をご紹介します。
方位除けは、古代中国から伝わる占術である九星気学(きゅうせいきがく)の考えを基にしています。
まずは、九星気学の「九星」について確認しましょう。
「九星」とは、生まれたときに受ける「気」を9つに分類したものです。
次の9つの星が九星です。
その人の九星は生まれた年によって決まり、それがその人の「本命星(ほんみょうしょう)」となります。
「本命星」は生涯変わることはありません。
九星気学では本命星は自分の本質を司るものだとされています。
さらに本命星がどの方位に移動するかによって、その年の運勢を判断します。
特に本命星が北東、北、南西、中央の4方位に移動したときは運気の流れが変わるため、注意が必要とされています。
4方位はそれぞれ次のような年になるといわれています。
何事にも変化・変動が多く、運気も衰えがちになる年
最も運気が停滞するため、次の飛躍への準備とするのが良い年
前年まで衰退の運気が徐々に好転しはじめるが、年の前半には注意が必要な年
八方をすべて塞がれ、どの方角に事を起こしてもうまくいかない八方塞がりの年
本命星の位置は毎年変化します。
「方位除け早見表」でご自分の本命星の今年の位置を確認できます。
方位除けの「方位」とは実際の方角ではなく、一人一人の本命星の位置を意味します。
本命星が凶方に位置するときは、運気が弱まり、注意すべきとき。
体調、仕事、人間関係などにさまざまな災いが起こりやすいとされています。
こうした方位によるさまざまな厄災を除かれるようにするのが、方位除けのご祈祷です。
方位除けには科学的根拠はありませんが、お祓いを受けることで大難を小難に、小難を無難に収めることができるといわれています。
ご自分の本命星が凶方位にある方は、方位除けのお祓いをご検討してはいかがでしょうか。
村松虚空蔵尊でも毎日、方位除けの護摩祈祷を行っております。
正しい心で祈れば、虚空蔵菩薩の大きな慈悲で厄を祓い、守っていただけます。
安心して穏やかな一年を過ごすためにぜひご来山ください。
「厄除け」も「方位除け」と同様に仏様や神様のご加護によって災いから身を守り、災難を除けるために祈祷してもらうことです。
「厄除け」と「方位除け」に違いはあるのでしょうか?
まずは厄除けについて確認しましょう。
「厄」とは災難や災い、苦しみを意味し、厄年は「運気が下がる年」とされています。
厄除けは厄年のときに、仏様や神様のご加護によって災いから身を守り、厄を除けるために祈祷してもらうこと。
厄年は男女によって異なり、大小ある中で男性の厄年は数え年で25歳・42歳・61歳、女性は数え年で19歳・33歳・37歳・61歳とするのが一般的です。
科学的根拠はありませんが、厄年とされるのは実際、男性も女性も社会的な立場の変化が多い年で、精神的にも肉体的にも疲れやすく、不慮の事故やけが、病気を患うことも少なくありません。
このような災いを取り除くのが、厄除けです。
厄除けを受けると、仏様や神様のご加護を受けているという安心感が得られるでしょう。
その安心感から厄年を今までの人生を振り返る良い機会だと捉え、気持ちに余裕を持って生活を送ることができます。
「厄除け」も「方位除け」もどちらも降りかかる災難を払う儀式で、運気が大きく変化するとされる年に受けるものです。
厄除けを受けるのは厄年。
厄年は男女によってその年齢は異なり、さらにその前後の年も前厄や後厄として注意が必要とされています。
一方、方位除けを受けるのは自分の本命星が凶方に位置するとき。
厄年と同様に注意が必要な年回りとされていますが、該当する年に男女の違いや前厄や後厄などはありません。
ここが、厄除けとは異なる点です。
厄除けも方位除けも、もちろん必ず受けなくてはいけないものではありません。
ただ、お寺や神社でお祓いを受け、仏様や神様のご加護をいただければ、安心感が生まれるはずです。
この安心感こそがお祓いのメリット。
少しでも気になるなら、厄除けや方位除けを受けることをおすすめします。
方位除けを受けるタイミングに特に決まりはありません。
受ける方の都合の良いときを選んでかまいません。
ただ、方位除けはその一年を無事に過ごせるためのご祈祷なので、可能であれば、お正月中や、旧暦の正月に当たる立春(2月4日)までに受けることをおすすめします。
初詣と一緒に受けるのも良いでしょう。
方位除けはお寺や神社によって、当日予約が可能な場合と予約が必要な場合があるため、事前に確認しておきましょう。
「厄除け・厄払いはいつまでに受けるべき?代理や喪中でも出来る?」では厄除けを受けるタイミングについてご紹介しています。
方位除けを受ける時期を決める参考にもなるので、ぜひご覧ください。
●方位除けとは古代中国の占術である九星気学を基にし、凶方に位置するとされたときの災難が身に降りかからないようにするご祈祷のことです。九星気学は9つの星から成り立っており、人にはそれぞれ本命星と呼ばれるその人の本質を司る星があります。この本命星の位置で1年間の吉凶を占います。凶方位は4つあり、それぞれ「鬼門」「困難宮」「裏鬼門」「八方塞がり」と呼ばれています。
●方位除けと似たものに厄除けがあります。厄除けは厄年の災難を避けるためのご祈祷です。どちらも仏様や神様のご加護によって災いから身を守ろうとする点は同じですが、厄年は厄年に、方位除けは本命星が凶方に位置するときに受けるという点が異なります。
●方位除けはいつ受けてもかまいませんが、その一年間を無事に過ごすための祈祷なので、正月や旧暦の正月にあたる立春までに受けることをおすすめします。
茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、方位除けをはじめ、厄除けや七五三、お宮参り、節分追儺式などさまざまな年中行事で護摩祈祷を行っています。
ぜひご来山ください。