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八方塞がりとは?過ごし方やお祓いについてもご紹介

2024年08月08日

八方塞がりとは?過ごし方やお祓いについてもご紹介

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

皆さん、八方塞がりをご存じでしょうか?

「今年は八方塞がりだ」といったセリフを聞いたことがあるかと思いますが、意外とその言葉の意味や、なぜそう呼ぶのか、という点までは知らない方もいると思います。

 

一言で言うと、八方塞がりとは「運気が低迷し、何をしてもうまくいかないとされる年回り」のことです。

 

今回は、八方塞がりとは何なのか、その詳しい意味や由来について解説します。

 

八方塞がりの年の過ごし方や、お祓いについてもご紹介するので、八方塞がりを不安に感じられている方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

八方塞がりとは?

まずは八方塞がりの意味や由来を確認しましょう。

 

八方塞がりとは、中国古来の占術である九星気学(きゅうせいきがく)の考えにおいて、不運に見舞われやすいとされている年のことです。

 

八方塞がりの八方は、東西南北の「四方」と、東北・東南・西北・西南の「四隅」のことを指します。

 

八方塞がりは、古くからどの方位に向かっても不吉な結果を招き、四方八方から災いが降りかかる年とされてきました。

 

そのため、八方塞がりという言葉には「どの方面にも差し障りがあって、手の打ちようがないこと」という意味もあり、そういった場合に使われています。

 

八方塞がりには科学的な根拠があるわけではありませんが、病気・ケガ・事故・トラブルなど不幸が起きやすく、物事を始めるのに良くない年回りとされています。

 

八方塞がりは何歳に訪れる?

九星気学では、人には生まれながらに本命星(ほんめいせい)があるとされており、本命星がどの方向に位置しているかで、その年の吉凶を占います。

 

本命星の位置は毎年変化し、本命星が中央に位置するときに「八方塞がり」となります。

 

九星は決まった法則で各方位を巡回するため、八方塞がりは一定の間隔で巡ってきます。

八方塞がりが巡ってくるのは9年に一度。

厄年の年齢は男性と女性で異なりますが、八方塞がりは男女ともに同じ年齢に訪れます。

 

「数え年の1歳、10歳、19歳、28歳、37歳、46歳、55歳、64歳、73歳、82歳、91歳、100歳」が八方塞がりの年です。

 

九星気学では、八方塞がりだけでなく、本命星が次の位置へ移動した年も運気の流れが変わるため、注意が必要とされています。

 

具体的には、以下の「北東(鬼門)」「北(困難宮)」「南西(裏鬼門)」が挙げられます。

 

・北東(鬼門):何事にも変化・変動が多く、運気も衰えがちになる年
・北(困難宮):最も運気が停滞するため、次の飛躍への準備とするのが良い年
・南西(裏鬼門):前年まで衰退の運気が徐々に好転しはじめるが、年の前半には注意が必要な年

 

方位除け早見表」でもご自分の本命星の今年の位置を確認できますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

八方塞がりの年の過ごし方は?気になる方は八方除けを

リラックスする女性

八方塞がりの年は、慎ましやかに過ごし、新しく物事を始めるのは控えたほうが良いとされています。

 

特に避けたほうが良いとされているのが次のことです。

 

・転職
・開店
・家の新築、増改築

 

体調管理にも注意を払い、無理をしないことが大切です。

また、人間関係でもトラブルを避けるために、冷静で丁寧な対応を心がけると良いでしょう。

 

八方塞がりの一年は新しいことに挑戦するよりも、今一度立ち止まって、自分の人生をじっくりと振り返る時間にするのも良いとされます。

 

ただし、八方塞がりだからといって、あまりネガティブになる必要もありません。

改めて自分自身と向き合うことで、これからどのような人生を送りたいかが見えてきます。

 

八方塞がりの年は、新しいことを始めるための力を蓄える準備期間と考えると良いかもしれませんね。

 

八方塞がりが不安なら「八方除け」を

八方除けとは、八方塞がりの厄を避けるためのご祈祷で、多くのお寺や神社で行われています。

 

八方塞がりはあまりネガティブに捉える必要はありませんが、気になる方は八方除けを受けることをおすすめします。

 

八方除けに科学的根拠はありませんが、仏様や神様のご加護をいただくことにより、心穏やかに日常生活を送ることができるようになるでしょう。

 

「禍(凶)を転じて福(吉)となす」ということわざもあるようにお祓いを受けることで、改めて自分の気持ちを整理し、心の平安を保つこともできます。

 

茨城県にある村松虚空蔵尊では、毎日八方除けの護摩祈祷を行っております。

 

安心して穏やかな一年を過ごすために、ぜひご来山ください。

 

方位除けと八方除けの違いは?祈願をするタイミングも」では、方位除けとの違いやお祓いを受けるタイミングなどについても解説しています。

八方除けを検討されている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

まとめ

●八方塞がりとは、中国古来の占術である九星気学(きゅうせいきがく)の考えに基づいた、どの方位に向かっても不吉な結果を招き、四方八方から災いが降りかかるとされている年です。八方塞がりは数え年の1歳、10歳、19歳、28歳、37歳、46歳、55歳、64歳、73歳、82歳、91歳、100歳と9年に一度、巡って来ます。

 

●八方塞がりの年は、新しいことに挑戦するのを控え、今までの人生を改めて振り返り、次のステップへの準備期間と捉えましょう。気になる方は八方除けを受けることをおすすめします。八方除けに科学的根拠があるわけではありませんが、お寺や神社でお祓いを受け、仏様や神様のご加護をいただければ、安心感が生まれ、心穏やかに過ごせるでしょう。

 

茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、八方除けをはじめ、厄除けや七五三、お宮参り、節分追儺式などさまざまな年中行事で護摩祈祷を行っています。

 

ぜひご来山ください。