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方位除けと八方除けの違いは?祈願をするタイミングも

2023年09月13日

方位除けと八方除けの違いは?祈願をするタイミングも

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

お祓いはお寺や神社で行われる儀式です。

 

事故や病気などの厄災が続いたときに、不浄を取り除き清めるために行うのがお祓いの基本です。

 

お祓いにはいくつかの種類があるため、その違いがいまいちよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで今回は、お祓いの中でも方位除けと八方除けの違いについて解説します。

お祓いを受けるタイミングについてもご説明するので、ぜひ参考にしてください。

 

 

方位除けと八方除けの違い

まずは方位除けと八方除けについてそれぞれ、確認しましょう。

 

方位除けとは

方位除けは中国の九星気学(きゅうせいきがく)の考えを基にしたものです。

 

九星気学では、人には生まれながらに本命星(ほんめいせい)があり、その星がどの方向に位置しているかで吉凶を占います。

 

本命星には次の9つがあり、生まれた年によって決定します。

本命星は生涯変わることはありません。

  • ・一白水星(いっぱくすいせい)
  • ・二黒土星(じこくどせい)
  • ・三碧木星(さんぺきもくせい)
  • ・四緑木星(しろくもくせい)
  • ・五黄土星(ごおうどせい)
  • ・六白金星(ろっぱくきんせい)
  • ・七赤金星(しちせききんせい)
  • ・八白土星(はっぱくどせい)
  • ・九紫火星(きゅうしかせい)

 

本命星の位置は毎年変化します。

 

本命星が次の4方位に移動したときは特に運気の流れが変わり、注意が必要とされています。

 

  • 北東(鬼門)
    何事にも変化・変動が多く、運気も衰えがちになる年
  • 北(困難宮)
    最も運気が停滞するため、次の飛躍への準備とするのが良い年
  • 南西(裏鬼門)
    前年まで衰退の運気が徐々に好転しはじめるが、年の前半には注意が必要な年
  • 中央(八方塞がり)
    八方をすべて塞がれ、どの方角に事を起こしてもうまくいかない八方塞がりの年

 

ご自分の本命星の今年の位置は「方位除け早見表」で確認できます。

 

方位除けについては「方位除けとは?厄除けとの違いやお祓いのタイミングを解説」でさらに詳しく解説しています。

ぜひ参考にしてください。

 

八方除けとは

八方除けとはすべての災難を取り除くご祈願です。

八方除けの八方とは、東西南北の「四方」と、東北・東南・西北・西南の「四隅」のこと。

 

古くはこの「四方四隅」を基本とし、住居・方角・運勢などさまざまな吉凶を占っていました。

そのような家相、地相、方位、日柄などからくるすべての災いを祓い清め、除くのが八方除けです。

 

また、本命星が中央に位置する「八方塞がり」の年に受けるお祓いを意味することもあります。

 

方位除けと八方除けの違い

方位除けと八方除けの違いは、それぞれの「方位」が意味するものです。

 

方位除けの場合は、九星星回りにおけるご自身の本命星の位置の「方位」を意味します。

 

一方、八方除けの場合は、基本的には人や物が移動する物理的な「方位」を意味する点に違いがあります。

 

方位除けも八方除けも科学的根拠はありませんが、仏様や神様のご加護をいただくことにより、心穏やかに日常生活を送ることができるようになります。

 

「禍(凶)を転じて福(吉)となす」ということわざもあるようにお祓いを受けることで、改めて自分の気持ちを整理し、心の平安を保つことができるでしょう。

 

村松虚空蔵尊では毎日、方位除けの護摩祈祷を行なっております。

正しい心で祈れば、虚空蔵菩薩の大きな慈悲で厄を祓い、守っていただけます。

 

安心して穏やかな一年を過ごすために、ぜひご来山ください。

 

 

方位除けと八方除けの祈願はどんなときにする?

方位除けとは本命星が凶方に位置するときに受けるお祓いです。

本命星が凶方に位置するときは、体調、仕事、人間関係などにさまざまな災いが起こりやすいとされています。

 

方位除けのご祈願をすれば、大難を小難に、小難を無難に収めることができるでしょう。

 

方位除けはその一年間を無事に過ごすための祈祷なので、正月や旧暦の正月にあたる立春までに受けるのがおすすめです。

 

一方、八方除けはどこかへ移動する際にその方角での不吉を避けるためのご祈願です。

 

例えば、引っ越しや旅行、出張や転勤、占いで良くないとされる方角へ移動するときに受けます。

 

また、「八方塞がり」の年に受ける場合は、方位除けと同様に立春までに受けるのがおすすめです。

 

 

厄除けとは?

厄除けもどう違うのか、気になる方はいることでしょう。

 

「厄」とは災難や苦しみを意味し、厄年は運気が下がるとされている年のこと。

 

厄年は男女によって異なり、男性の厄年は数え年で25歳・42歳・61歳、女性の場合は数え年で19歳・33歳・37歳・61歳です。

 

厄年に科学的な根拠があるわけではありませんが、厄年とされている年は男女ともに社会的な立場が変化することの多い年です。

 

厄年は人生における大きな節目となる時期であり、精神的にも肉体的にも疲れやすく、思いがけない事故やけが、病気を患うことも少なくありません。

 

厄除けはそのような厄年のときに、仏様や神様のご加護によって災いから身を守り、厄を除けるために祈祷してもらうことです。

 

厄除けを受けると、仏様や神様のご加護を受けているという安心感が得られ、余裕を持って生活を送ることができるでしょう。

 

少しでも気になる方は厄除けを受けることをおすすめします。

 

 

まとめ

●方位除けとは九星気学を基にし、凶方に位置するとされたときの災難が身に降りかからないようにするご祈祷のこと。一方、八方除けは家相、地相、方位、日柄などからくるすべての災いを取り除くご祈祷です。この2つの大きな違いはそれぞれの方位の意味にあります。方位除けの場合は本命星の位置、八方除けの場合は人や物が移動する物理的な方向を意味します。

 

●方位除けは本命星が凶方に位置するときに受けます。その一年間を無事に過ごすための祈祷なので、正月や旧暦の正月にあたる立春までに受けることをおすすめします。八方除けは移動先での不吉を避けるためのご祈願なので、引っ越しや旅行、出張や転勤、占いで良くないとされる方角へ移動するときなどに受けます。「八方塞がり」の年に受ける八方除けの場合は、立春までに受けるのがおすすめです。

 

●厄除けとは、厄年に受けるお祓いです。厄年は運気が下がり注意が必要な年とされており、思いがけない災難に見舞われることがあります。厄除けに科学的根拠があるわけではありませんが、お寺や神社でお祓いを受け、仏様や神様のご加護をいただければ、安心感が生まれるはず。少しでも気になる方は厄除けを受けることをおすすめします。

 

茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、方位除けをはじめ、厄除けや七五三、お宮参り、節分追儺式などさまざまな年中行事で護摩祈祷を行っています。

 

ぜひご来山ください。