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初詣に何箇所も行くのはOK?順番や参拝のマナーもチェック!

2024年06月05日

初詣に何箇所も行くのはOK?順番や参拝のマナーもチェック!

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

初詣は、ご家族やご友人、会社の方となど、複数回行かれるという人も多いでしょう。

 

ただ、複数回行っても良いのだろうかと不安に思われる方もいらっしゃいます。
せっかくなら、不安をきちんと解消して、落ち着いた気分で初詣へ行きたいですよね。

 

今回は、初詣に何箇所も行くのは良いのか、また、良い場合は順番はあるのかについてご紹介します。

参拝のマナーについてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

初詣に何箇所も行くのはOK?

複数のお寺や神社に初詣に行くのは、マナー違反ではありません。

逆に、1箇所だけ行っても大丈夫です。

 

初詣に複数箇所行ってはいけない、といわれるのは「仏様や神様がやきもちを焼いてしまい、ご利益が得られないから」といった理由が多いようです。

 

しかし、日本には「神仏習合」という言葉もあるように、仏様も神様もお互いに守り合い、同等の存在と考えられてきました。

 

仏様にも、実はお釈迦様のほかに多くの仏様がいらっしゃり、それぞれ違った役割をお持ちなのです。

宗派が違うからといってご利益をお授けにならない、といった意地悪なお心はお持ちではないでしょう。

 

神様も「八百万(やおよろず)の神」といわれるように、日本では古くからいろいろなものに神様が宿っていると考えられていますよね。

 

西日本では「三社参り」という風習もあり、3箇所に初詣に行くのが良いとされている地域もあります。

 

そのため、複数のお寺や神社に初詣に行っても、まったく問題ありません。

ぜひ、お参りに行きたいと思われるところへ、初詣に訪れてください。

 

お寺と神社、どちらに初詣に行こうかと迷っている方は「初詣はお寺と神社どちらに行く?参拝やマナーの違いとは」を、ぜひご覧ください。

 

また、初詣と同じくらい悩まれる方が多いのが「お守りは複数持っても大丈夫か」ということです。

 

お守りは、大切にお持ちになるのでしたら、複数持たれても問題ありません。

ただし、たくさんのお守りを持っているからと安心して、粗雑に扱ってしまうということのないようにしましょう。

 

お守りについては、「お守りを授かる場所や取り寄せ方法。授かるタイミングや豆知識もご紹介」で詳しくお話ししています。

ぜひ、あわせて参考にしてくださいね。

 

 

初詣はどこに行けば良い?複数箇所行く際の順番も

初詣は新年のあいさつを行うのが目的なので、一般的には住んでいる地域にあるお寺や神社に行くのが良いとされています。

 

複数箇所へ初詣に行く場合は、まずは地域にあるお寺や神社へ行き、その後は、例えばその年の恵方(縁起が良いとされる方向)にあるお寺や神社や、有名なお寺や神社へお参りするのが良いでしょう。

 

先ほどもお伝えしたとおり、お寺と神社どちらともお参りしてかまいません。

 

また、初詣のお悩みで多いのが持ち物です。

初詣の持ち物は?必需品や適した服装をチェック!」では、持ち物や服装についてお話ししています。

 

初詣のタイミングについても触れていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

初詣の参拝マナーも知っておこう!

手水舎で手を清める

お寺と神社での参拝は、似ている作法もありますが違うところも多いです。

 

作法や違いを知っておくことで、参拝途中で慌てることなく、心が落ち着いた状態でお参りすることができますよ。

 

参拝のマナーについて、参拝する順番にご紹介します。

 

①敷地に入る

お寺や神社の敷地に入る際には、門をくぐって入ります。

いずれの場合も、門に入る前に軽く一礼をします。

この際、お寺では敷居を踏まず、またいで通るのがマナーです。

 

門をくぐると、参道と呼ばれる道があります。

参道の真ん中は仏様や神様の通り道といわれているので、左右の端を歩くようにしましょう。

 

②手水をとる

敷地内にある手水舎(ちょうずや)という水場で、参拝前に心身を清めます。

このことを「手水をとる」といいます。

 

手水をとる作法は、お寺も神社も共通です。

 

  1. 1.右手で柄杓を持って水をすくい、左手に水をかけて清める
  2. 2.左手に柄杓を持ち替え、同様に右手を清める
  3. 3.再び右手に柄杓を持ち替え、左の手の平に水を少量ためて口をすすぐ
  4. 4.口をすすぎ終えたら、再び左手に水を流す
  5. 5.柄杓を縦にして、柄杓の持ち手部分に水をかけて清め、柄杓を伏せて置く

 

③参拝する

参拝方法は、お寺と神社で大きな違いがあるところです。

それぞれ確認していきましょう。

 

お寺の参拝方法

参道の途中に線香を供える香閣(こうかく)がある場合は、線香の煙を浴びて体を清めます。

 

ご仏前へ進み、賽銭箱の前に立ち、一礼してから、お賽銭をそっと入れます。

 

銅鑼(どら)のような鳴らす仏具がある場合は静かに1回鳴らし、胸の前で合掌して仏様にお祈りしましょう。

祈り終えたあとは、一礼をします。

 

神社の参拝方法

本殿の前ではお寺と同様にお賽銭をそっと入れ、鈴を鳴らします。

神社での参拝は「二礼二拍手一礼」が基本ですが、神社によっては作法が異なることもあります。

 

深く2回お辞儀をし(二礼)、大きく2回手を叩いてから(二拍手)手を合わせたまま、心の中で神様にご挨拶をしましょう。

最後に1回深くお辞儀をします(一礼)。

 

④敷地から出る

敷地から出る場合も、参道の真ん中は避けてくださいね。

門や鳥居をくぐり敷地の外に出たら、振り返って一礼してから去りましょう。

 

 

まとめ

●初詣は何箇所行かれても問題ありません。ご利益が減るということはありませんので、ぜひ、ご自分のお参りしたいお寺や神社へ行かれてください。「三社参り」など、複数に初詣することが風習となっている地域もあります。

 

●初詣に行くのは、一般的には住んでいる場所にあるお寺や神社が良いとされています。複数箇所に初詣する場合は、まずは地域のお寺や神社にお参りし、そのあとに、恵方にあるお寺や神社や、有名なお寺や神社へ行くと良いでしょう。

 

●お寺と神社の参拝マナーは、似ているところが多いですが、違うところもあります。知っておくと、心が落ち着いた状態でお参りできますので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。

 

茨城県の村松虚空蔵尊は、平安時代に空海(弘法大師)によって創建されたお寺です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、厄除けや厄払い、十三詣りや七五三、節分追儺式などさまざまな年中行事で護摩祈祷を行なっています。

 

ぜひご来山ください。