村松虚空蔵尊だより
2023年02月06日
こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。
赤ちゃんが無事に生まれてくることを願いお寺や神社へ行く安産祈願。
安産祈願は日本に古くからある行事ではありますが、はじめての妊娠の場合、実際にはどのようなことをするのだろうと不安に感じる方もいるかもしれませんね。
そこで今回は安産祈願の当日の流れについてご紹介します。
安産祈願にふさわしい服装や事前に準備しておいたほうが良いものなどもお伝えします。
母子の健康を願って行われる安産祈願。
具体的にどのようなことを行うのか確認しましょう。
安産祈願は古くから日本にある風習です。
妊娠中に母子ともに健康に出産を迎えることができるようにと、お寺や神社でご祈祷を受けます。
安産祈願では「帯」もご祈祷を受けることがあります。
それは帯には妊婦さんのお腹を守る大切な役割があるとされているから。
そのため、安産祈願を「帯祝い」と呼ぶこともあります。
安産祈願は妊娠5カ月に入った最初の「戌の日」に行うものとされています。
「戌の日」とは12日ごとに訪れる日の干支のこと。
出産が軽く子だくさんな犬(戌)は古くから「安産の守り神」とされており、それにあやかり戌の日に安産祈願をするのが風習となりました。
安定期に入ったとはいえ、妊娠5カ月といえばまだ妊婦さんの体調も不安定な時期。
また、戌の日のお寺や神社は混雑する場合なども多いことから、戌の日以外に安産祈願を行うことも少なくありません。
安産祈願の日程は妊婦さんの体調を第一に考えて、無理のない予定を立てましょう。
「安産祈願はいつ・誰と行く?戌の日とは何か・必要な持ち物も確認!」では、戌の日以外の安産祈願にふさわしい日についてもご紹介しています。
一般的な安産祈願の当日の流れを確認しましょう。
まず、お寺や神社に着いたら、受付をし、安産祈願を申し込みましょう。
お寺や神社によっては事前予約が可能なところもありますが、当日申込みのみの場合もあるので事前に確認しましょう。
人気のあるお寺や神社の戌の日は混雑する可能性があるため、気をつけてください。
受付の際には「初穂料」と呼ばれる仏様や神様にお供えするお金をお渡しします。
安産祈願の初穂料の相場は5,000円〜1万円。
お寺や神社によっては「お気持ち程度」としているところもあれば、あらかじめ金額を設定しているところもあります。
事前にホームページなどで確認しておくと安心です。
「安産祈願の初穂料とは?相場や渡す時の注意点やマナーを確認」では、さらに詳しく初穂料についてご紹介しています。
ご祈祷の時間まで待合室で待ちましょう。
ご祈祷を受けます。
ご祈祷はおよそ20〜30分程度のところが多いです。
腹帯のご祈祷を希望する場合は、腹帯を持参もしくは巻いてお参りしましょう。
お寺や神社によっては腹帯がご祈祷後の授与品に含まれているところもあります。
腹帯を用意するかどうかで悩んだ場合は、お寺や神社に確認するのがおすすめです。
お守りやお札、腹帯などの授与品を受け取りましょう。
以上が安産祈願のご祈祷の流れです。
とくに安産祈願にはむずかしい決まりもありません。
気負わずリラックスして当日を迎えてくださいね。
安産祈願が終わった後、家族で食事をするという方も少なくありません。
自宅に親戚を招いて祝い膳をふるまうという風習がありますが、最近では、レストランやホテルなどを利用するのが一般的です。
ちなみに、祝い膳とは赤飯や鯛などおめでたい素材を使った料理のことです。
安産祈願のあとに食事会を行うなら、前もって準備をしておきましょう。
外食する場合は、安産祈願をするお寺や神社から近いレストランやホテルを利用すれば、参拝後スムーズに食事を楽しめます。
お礼参りとは願いを聞き入れてくださった仏様や神様に報告し感謝の気持ちを伝えること。
無事に出産を終えたら、お礼参りを行いましょう。
一般的なしきたりでは安産祈願の際にいただいた腹帯やお守りはお礼参りでお返しします。
お礼参りの時期に特に決まりはありません。
赤ちゃんとお母さんの体調が良い日を選びましょう。
大切なのは感謝の気持ちを伝えること。
赤ちゃんのお宮参りを同じお寺や神社で行うなら、お宮参りと同時にお礼参りを行っても問題ありませんよ。
安産祈願にふさわしい服装や持ち物、事前に決めておきたいことをご紹介します。
安産祈願に明確なドレスコードはありません。
しかし、安産祈願はお寺や神社で行う神聖な行事です。
あまりに露出が多かったり、カジュアルだったりする服装は避けたほうが無難です。
仏様や神様に失礼のないような服装を心がけましょう。
また、妊婦さんの服装は身体に負担のかからないものを選んでください。
お寺や神社には坂道や砂利、階段のあるところも少なくありませんので、歩きやすい靴を選ぶのもお忘れなく。
「安産祈願の服装はどうする?マナーや注意点、家族の服装とは」では、季節ごとのおすすめの服装や安産祈願に同行する家族の服装についてもご紹介しています。
安産祈願には以下のものを持っていきましょう。
初穂料は受付の際にスムーズにお渡しできるよう、前もって用意しておきましょう。
母子手帳は万が一、体調が悪くなった際に備えて用意しておくと安心ですね。
ご祈祷のあと、授与品をいただく場合があるので、手提げ袋があれば便利です。
腹帯はお寺や神社によっては腹帯をいただけるところもあるため、前もって確認しておきましょう。
安産祈願の前に以下のことは決めておきましょう。
安産祈願はどこのお寺や神社で行っても問題ありません。
昔から馴染みのあるお寺や神社や、安産祈願で有名なお寺や神社など、自分たちに合っていると思うところを選んでください。
一昔前までは妊婦さんとその実母が一緒にお参りすることが一般的でしたが、現在では特に決まりはありません。
妊婦さんが一人でお参りしたり、両家の両親とご夫婦の6名で来られたりと、ご家庭によってさまざま。
ご夫婦でお参りされる方も多いです。
妊婦さんの体調がすぐれない場合は、旦那様やご両親が代理でご祈祷を受けることも可能です。
安産祈願を行う時間帯に決まりはありません。
午前にお参りしても午後にお参りしても構いませんが、戌の日の午前などは混雑が予想されるため、人混みを避けるなら午後がおすすめです。
ご祈祷をしていただく時間帯は決められているため、その時間も確認しながら、いつお参りするかを決めましょう。
●安産祈願とは母子の健康な出産を仏様や神様に願う日本の伝統的な行事です。安産の守り神である戌にちなんで妊娠5カ月を過ぎた戌の日に行うものとされていますが、かならず戌の日にしなくてはいけないという決まりはありません。安産祈願は妊婦さんの体調を優先し、都合の良い日に行いましょう。
●お寺や神社についたら受付を済ませ、ご祈祷料である初穂料をお渡しします。初穂料の相場は5,000円〜10,000円程度です。時間になればご祈祷していただき、授与品を受け取ります。腹帯へのご祈祷を希望する場合は、腹帯は持参するのか、授与品に含まれるのかを確認しておきましょう。安産祈願のあとは家族で祝い膳を囲む風習があります。無事に出産を終えたら、お礼参りを行いましょう。お礼参りはお宮参りと同時に行っても構いません。
●安産祈願にはドレスコードはありませんが、お寺や神社で行う神聖な行事のため、あまりにカジュアルな服装は避けたほうが無難です。安産祈願の際には、初穂料、母子手帳、手提げ袋、必要であれば腹帯を持っていきましょう。安産祈願はどこのお寺や神社へ誰とお参りするかに決まりはありません。妊婦さんの体調や一緒にお参りする人の都合に合わせて無理のない計画を立てましょう。
茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、安産祈願をはじめお宮参りや七五三、十三詣りなど、さまざまな護摩祈祷を行っています。
ぜひご来山ください。