村松虚空蔵尊だより
2026年01月05日

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。
2月になると、「立春」や「節分」という言葉をよく耳にします。
なんとなく春の訪れを示すイメージはあるものの、「具体的に何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、立春と節分の意味や違いに加えて、おすすめの過ごし方をご紹介します。
季節の節目を理解して、より豊かに過ごすヒントにしていただければ幸いです。
立春とは、二十四節気(にじゅうしせっき)の一つです。
二十四節気とは、一年を春・夏・秋・冬の四季に分け、それぞれをさらに6つに区分した季節の指標で、立春はその最初の節気にあたります。
まだ寒さは続く時期ですが、暦のうえではここから春です。
立春は「正月節(しょうがつせつ)」とも呼ばれ、旧暦(太陰太陽暦)では、年の始まり(正月)を立春に近い新月の日に置く考え方がありました。
そのため立春は、節目として特別に意識されてきた日でもあります。
2026年の立春は 2月4日(水) です。
立春を含む二十四節気の日付は、太陽の動きを基準に決められているため、年によって前後することがあります。
一般的には2月4日になる年が多いですが、太陽の位置と暦のずれの影響により、前後する場合もあります。

立春と同じ時期によく話題になるものに「節分」があります。
どちらも春に関わる行事ですが、意味や役割は異なります。
この2つの行事の違いを整理し、あわせて旧正月や春分との違いも確認しましょう。
節分とは、季節が大きく切り替わる節目を意味する言葉で、本来は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことを指します。
なかでも冬から春へ移る節分は、立春が「正月節」とも呼ばれ、旧暦では一年の始まりとして特に重んじられていたことと結びつき、重要視されてきました。
そのため、四季それぞれに節分は存在するものの、現代では立春の前日である2月の節分を指すのが一般的になりました。
節分と立春は日付が近いため混同されがちですが、それぞれの役割は大きく異なります。
節分は、立春の前日にあたり、季節の変わり目(とくに冬から春へ移る節目)として位置づけられ、「冬の締めくくり」にあたります。
立春は、暦のうえで春の始まりとされる日で、「春の訪れを告げる合図」とされます。
この関係は、旧暦では立春の頃が新年にあたる時期だったこともあり、いわば「大晦日と元日」のように前日と当日で節目を形づくるものとして捉えられてきました。
立春と同じ時期に迎える節目として、「旧正月」や「春分」があります。
これらも立春と近い日付になることもありますが、いずれも仕組みや役割が異なるため、混同しないよう整理しておきましょう。
旧正月は、月の満ち欠けを基準とした旧暦(太陰太陽暦)での一年の始まりの日です。
新月を基準に日付が決まるため、毎年時期が変動し、1月下旬から2月下旬頃に訪れます。
立春と重なる年もありますが、暦の仕組みそのものが異なるため、別の節目として受け継がれてきました。
一方、春分は昼と夜の長さがほぼ同じになる日のことです。
毎年3月20日前後に訪れ、ご先祖様や自然に感謝を捧げる習慣と結びついて親しまれています。
節分と立春は、季節の節目を感じながら邪気を払い、福を招き入れる大切な時期です。
ここでは、古くから伝わる風習に触れながら、春を迎えるための過ごし方をご紹介します。
節分の日には、豆まきをして邪気を払い、家の中に福を招き入れるという習わしがあります。
「鬼は外、福は内」という声とともに豆をまくことで、新しい季節を気持ちよく迎えるための節目として受け継がれてきました。
また、柊に焼いたいわしの頭をさした「柊鰯(ひいらぎいわし)」を玄関に飾る風習もあり、邪気を遠ざけるための心づかいとして残っています。
節分について詳しく知りたい方は、こちらもぜひご覧ください。
立春には「立春大吉」のお札を玄関に貼る風習があります。
この四文字は縦書きに左右対称で、裏表から見ても同じように見えることから、入ってきた鬼が「まだ家の中に入っていない」と勘違いして引き返す、という伝承から、厄除けの縁起物として語られてきました。
また、「立春大吉豆腐」という縁起担ぎあります。
白い豆腐には邪気を祓う力があると信じられ、体を清め、幸せを呼び込む食べ物とされてきました。
立春の日に豆腐を味わうことで、新しい季節を清々しく迎えられるといわれています。
これは2000年代に新たに普及した縁起担ぎとされています。
さらに、立春の朝に作られた生菓子をその日のうちにいただく「立春生菓子」という習わしもあります。
例えば、うぐいす餅やさくら餅など、春を感じられる和菓子がよく挙げられます。
節分の過ごし方として、特におすすめしたいのがお寺や神社で行われる節分行事への参加です。
村松虚空蔵尊では、毎年節分の日に「節分会追儺式(せつぶんえついなしき)」を執り行っています。
古くから受け継がれてきた厄除けの儀式であり、一年の無事と福を願う大切な行事です。
追儺式では、ご祈祷(護摩祈願)の後に裃姿の年男・年女による豆まきが行われます。
福を招くとされる豆とともに、さまざまな福品もまかれ、会場は明るい雰囲気に包まれます。
ぜひ、ご家族皆さまでお気軽にご参加ください。
●立春とは、二十四節気の最初の節気にあたり、暦のうえで春の始まりを告げる大切な日です。年の始まり(正月)が立春に近い新月の日に置かれたこともあり、立春は「正月節」とも呼ばれ、節目として大切に意識されてきました。
●節分とは“季節を分ける日”を意味し、四季それぞれに存在しますが、なかでも冬から春へ移る節分(立春の前日)は、立春が年の節目と捉えられてきたこととも結びつき、特に重んじられてきました。そのため、現代では「節分=2月の節分」を指すのが一般的です。節分は冬から春へ移る区切りであり、立春は暦のうえで春が始まる日です。また、同じ時期に迎える「旧正月」や「春分」も、それぞれ異なる役割を持つ別の節目として受け継がれています。
●節分と立春は、季節の変わり目を感じながら邪気を祓い、福を招く大切な時期です。節分の日には、豆まきや、柊鰯を玄関に飾るなど、古くから伝わる風習を通して新しい季節を迎える準備をします。立春には、「立春大吉」のお札を玄関に貼る風習、「立春大吉豆腐」や「立春生菓子」をいただくなどの縁起担ぎがあります。
茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。
茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、節分追儺式をはじめ、初詣やお宮参り、十三詣りなど様々な年中行事で護摩祈願を行なっています。
ぜひご来山ください。