村松虚空蔵尊だより

トップ > 村松虚空蔵尊だより > 厄除け・厄払いの知識 > 厄除けにもらった箸の使い方は?箸の意味や処分方法も確認

厄除けにもらった箸の使い方は?箸の意味や処分方法も確認

2021年08月17日

厄除けにもらった箸の使い方は?箸の意味や処分方法も確認

こんにちは!茨城県の村松山虚空蔵堂です。

 

厄除けをしてもらうと、お寺や神社からお札・お守りと合わせて「授与品」をいただくことが多いのですが、この授与品の中に「箸」が含まれることがあります。

普段お寺や神社へ行かない方にはあまり馴染みがないかもしれませんが「授与品としていただく箸には特別な意味合いがこもっている」という説も。

 

今回はそんな厄除けの際に授かった「箸」にまつわるお話です。

厄除けの箸に込められた意味、使い方や処分方法までをご紹介します。

 

 

厄除けで箸をもらう理由とは?厄除けをする意味も確認

厄除け・厄払いは、新しい年が始まるときや企業の年度替わり、厄年などの節目の折に、お寺や神社で今ある厄災を退け、これからの厄災を避けるために行います。

特に厄年は人々に災いをもたらしやすい年とされ、対象年の前後を含めた3年は厄災から自身を護ってもらうよう、厄除け・厄払いに行くのが習わしです。

 

「厄除け・厄払い」をすると、神様からのお下がりを受け取るのが一般的です。

神様にお供えしていたものを分けていただき、これからの幸せを祈念するために授与していただく意味合いがあります。

 

この授与品にお守りやお札が含まれることは多いですが、厄除け・厄払いの目的やその時のお布施額などにより「御神箸(おみはし/おんみはし※その他宗派により読み方には違いあり」が含まれることがあります。

 

塗りや彫り物が施された御神箸もありますが、一般的には質の良い割り箸のような見た目のものが多く採用されています。

 

御神箸を知るのには「直会(なおらい)」という風習をおさえておきましょう。

直会は、祭祀の際に仏様・神様に食事をお供えし、その後お下がりとして人々が仏様・神様と一緒のものを食すること。

このお下がりを食べる時に御神箸を使っていたことから、箸をいただくことにつながったと言われています。

 

また、箸は日用品の一つであるだけでなく、日本古来の風習に伴う縁起の良いものとしても知られています。

・2つ対にならないと使えないことから、夫婦円満を連想させる
・食事に箸を使う=箸を贈ることで食べ物に困らないようにとの願いを込める
・細長い形状の箸を使う=長生きを連想させる

 

厄除け・厄払いでは直会の儀式はありませんが、縁起の良い箸を授与品として賜ることで、その後の生活がより穏やかなものとなるようにとの思いが込められています。

 

厄除け・厄払いについては厄除け・厄払いの知識もご覧ください。

 

 

厄除けでもらった箸の使い方や処分方法とは

厄除けでもらった箸は、どのように使えば良いのかも気になりますよね。

 

結論から言うと、日常の食事の中で大切に使っていただければ問題ありません。

仏様・神様との食事で使うために授かっていた箸ですので、長期間お供えするものというよりは、日常的に使用していただいた方が本来の用途に近いといえます。

 

使用したあとは、自治体のルールに基づき処分していただいて構いません。

これも、仏様・神様との食事をともにするためのものであり、お守りなどではないということに由来しています。

 

もちろん、塗り箸など長期間使用することを視野に入れた御神箸なら、そのまま使っていただいても良いでしょう。

 

もし、仏様・神様から授かったものを捨てにくいという場合は、お焚き上げの際に対応してくれるお寺や神社もあります。

事前に確認の上、お持ちくださいね。

 

 

厄除けでもらう箸以外のものはどうすれば良い?

御守護の札

厄除けでは、基本的に「お守り」と「お札」は授かリます。

 

その他の授与品は、お寺と神社のどちらで厄除け・厄払いをするか、厄年の厄除けかそれ以外の節目なのか、といった違いによって何を授かるか変わります。

それぞれ、どのような対応をすると良いかについてもご紹介します。

 

お守り

お守りは仏様・神様のお力を込めたものですので、お財布や普段持ち歩くかばんに入れ、なるべく持ち歩くように心がけます。

お守りについては、「厄除け・厄払いに効果的、正しいお守りの持ち方は?」もご覧ください。

 

お札

お寺で頂いたものでも、神棚に祀っていただいて良いでしょう。

神棚がなければ、部屋の高いところに祀っていただく形で代用できます。

 

お札については「厄除け・厄払いのお札の祀り方は?注意点や処分する方法もご紹介」もあわせて参考にしてみてくださいね。

 

お神酒(おみき)

お神酒といえば、神社で神様に供えた後のありがたいお下がりとして祭事に使用されることが多いのですが、お寺でも同様に仏様に供えたものをいただきます。

授与品としていただいた分は、ご自宅でゆっくり飲んでいただければ良いでしょう。

 

数珠

こちらはお寺を中心に、授与品に含まれていることがあります。

法要で使用する数珠よりも小さく、手首につけるための数珠(腕輪念珠)が主流です。

 

普段から身につけることで「108つの煩悩」から自身を護り、穏やかに過ごせるようにといった思いが込められています。

 

なお、腕輪念珠は略式数珠です。

法要の際にはもう一つ正式な数珠(宗派によりその色合いなどに違いがあります)が必要です。

 

 

まとめ

⚫︎厄年などを中心に節目の年や年度替わりなどに行う「厄除け・厄払い」。授与品として箸をいただくことがあります。箸は夫婦円満や長寿といった見た目から連想される縁起の良いものとされており、仏様・神様とともに食事をとり、これからの幸せを祈念するために授かるという意味合いがあります。

 

⚫︎厄払いでいただいた御神箸に関しては、普段の食卓で大切に使っていただければ良いでしょう。その後は簡易的な御神箸であれば処分をしてもお焚きあげしても良いですし、塗り箸などはそのまま使っても構いません。

 

⚫︎厄除け時の授与品には御神箸以外にも、お守り、お札、お神酒、数珠などがあります。それぞれ適切な祀り方や使い方がありますので、要点は押さえてありがたく活用しましょう。

 

 

厄除け・厄払いはぜひ茨城県の村松山虚空蔵堂へ。

茨城県の村松山虚空蔵堂は、平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、十三詣りをはじめ七五三やお宮参り、節分追儺式など様々な年中行事で護摩祈祷を行っています。

護摩木札・交通御守の郵送受付も対応していますので、お気軽にお問い合わせください。