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初日の出とは?意味や由来をご紹介!見られる時間帯も

2024年12月11日

初日の出とは?意味や由来をご紹介!見られる時間帯も

こんにちは!茨城県の村松虚空蔵尊です。

 

新しい年の幕開けを告げる「初日の出」。

 

初日の出を見に行くために、元旦に早起きをしたことのある方も少なくないでしょう。

では、どうして初日の出を見に行くのかご存じですか?

 

今回は、「初日の出」の意味や由来、見に行く意味などをご紹介します。

初日の出を見に行く計画をする際の参考にしてください。

 

 

初日の出を見る意味・初日の出といわれる由来とは

まずは初日の出を見る意味や見る習慣ができた理由、初日の出の由来からお話ししていきます。

 

また、「ご来光」との違いも、あわせてご説明します。

 

「初日の出」を見る意味とは?

日本では昔から初日の出を特別なものとして捉えてきました。

それは、初日の出とともに「年神様(としがみさま)」が現れると考えられていたからです。

 

年神様とは、新しい年に作物の実りをもたらし、私たちに幸せを授けてくださる神様のこと。

「正月様」「歳徳神(としとくじん)」と呼ばれることもあります。

 

初日の出を拝むことには、年神様へその年の豊作や幸せを願う気持ちが込められているのです。

 

「初日の出」の由来

初日の出を拝むようになった起源は諸説ありますが、その中でも「四方拝(しほうはい)」を起源とする説が有力といわれています。

 

「四方拝」とは、平安時代に始まった宮中での新年行事の一つ。

元旦に天皇が四方の神様に一年間の豊作や安寧(あんねい)※を願う儀式です。

※安寧=状態が平穏で安定していること

 

この習慣が次第に一般庶民にも広がり、元旦には家族とともに東西南北を拝むことが定着していったとされています。

 

現在のように初日の出を拝む習慣が浸透したのは明治時代以降だそう。

この頃から、年神様は日の出とともに現れると考えられるようになり、初日の出を拝むことが盛んになったようです。

 

「初日の出」と「ご来光」の違い

「初日の出」とは、その年の初めての日の出のこと。

「元旦の日の出」であれば、どこから見ても「初日の出」です。

 

よく似た言葉に「ご来光」がありますね。

「ご来光」は高い山や山頂から見る日の出のこと。

これは、正月に限らず使われる言葉です。

 

ちなみに「ご来光」はお釈迦様が光を背負って迎えに来ることになぞらえたものです。

そのため、「ご来光」は仏教が由来。

一方、年神様の降臨とされる「初日の出」は神道が由来といわれています。

 

 

初日の出は何時から見られる?目安をご紹介

初日の出が見られる時刻は地域によって異なります。

ここでは、大まかな初日の出の目安の時刻をご紹介します。

 

日本で一番早く日の出が見られるのは、太平洋上の南鳥島付近。

例年のデータから見ると、5時27分頃に見られるでしょう。

 

逆に、一番遅いのは与那国島で、午前7時31分頃に初日の出が見られます。

日本国内でも初日の出の時間が2時間以上も違うのですね。

 

日本全国の初日の出が見られる時間は、次のとおりです。
※2024年の情報です

 

・北海道:6時49分〜7時12分頃
・東北:6時49分〜6時56分頃
・関東・甲信:5時27分〜6時51分頃
・北陸:6時55分頃
・東海:6時42分〜7時頃
・近畿:6時59分〜7時6分頃
・中国:7時16分頃
・四国:7時6分〜7時9分頃
・九州:7時11分〜7時28分頃
・沖縄:7時15分〜7時31分頃

 

ちなみに村松虚空蔵尊のある茨城県東海村で、初日の出が拝めるのは6時49分頃です。

当山にも、大晦日の夜から多くの参拝者の方が訪れます。

 

 

初日の出を見るスポットは?その後には初詣にも行こう!

初日の出を見る場所としておすすめなのは、次のようなスポットです。

 

・高台や山頂:地平線を見渡せる
・海岸:水平線から昇る太陽を眺められる
・お寺や神社の境内:初日の出を見た後に初詣もできる

 

初日の出を見に行く際は、日の出の時刻をしっかりチェックしておきましょう。

混雑や渋滞の可能性があるため、できれば公共交通機関の利用をおすすめします。

 

真冬の夜明け前はかなり寒いもの。

防寒対策はしっかりしてくださいね。

周辺にトイレがあるかどうかも確認しておくと安心ですよ。

 

初日の出を拝んだあとに、初詣へ行くのもおすすめです。

初詣に行く意味は「初詣の意味や由来、歴史を知って有意義なお参りに」でご紹介しています。

 

初詣については、「初詣の持ち物は?必需品や適した服装をチェック!」や「初詣へ子連れで安心して行くためのポイントをご紹介!参拝場所の選び方も」も参考にしてくださいね。

 

茨城県にある村松虚空蔵尊は、日本三体虚空蔵尊のひとつとして、元旦の参道は家内安全・厄払い・出世開運・商売繁昌等を祈願する多くの参拝者でにぎわいます。

どうぞ年の初めに、新年の目標や願いが叶うよう、新たな気持ちでお参りください。

 

来山が難しい方には護摩木札・交通御守の郵送も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

まとめ

●初日の出を拝むのはその年の福を司る「年神様(としがみさま)」が日の出とともに現れると考えられているからです。初日の出が一般的になったのは明治時代以降で、それ以前は「四方拝(しほうはい)」として東西南北を拝んでいました。初日の出と似た言葉に「ご来光」がありますが、神道由来の言葉である「初日の出」は元旦の日の出を意味し、仏教に由来の「ご来光」は、元旦でなくても高い山や山頂から見る日の出を意味します。

 

●初日の出が見られる時刻は地域によって異なり、一番早いのは午前5時27分ごろの南鳥島付近、一番遅いのは7時31分ごろの与那国島です。村松虚空蔵尊のある茨城県東海村では、午前6時49分ごろに初日の出が拝めます。

 

●初日の出を見るには、高台や山頂、海岸、お寺や神社の境内などの場所がおすすめです。初日の出を拝みに行く際は防寒対策をしっかりし、できれば公共交通機関を使いましょう。初日の出のあと、初詣に行くのもおすすめです。迎える新年が良い年になるよう、仏様や神様に祈願しましょう。

 

茨城県の村松虚空蔵尊は平安時代に空海(弘法大師)によって創建された寺院です。

 

茨城では「村松の虚空蔵さん」と呼ばれて親しまれ、初詣をはじめ、十三詣りや七五三、お宮参り、節分追儺式など様々な年中行事で護摩祈祷を行なっています。

 

ぜひご来山ください。